2012年11月11日

人物鑑定の5つの鑑定チェックリスト~魏の法~

人物鑑定の5つの鑑定チェックリスト~魏の法~

見識だけあってもダメ。識見した内容を、勇気を持って実行する胆識でなければならない。

論語教室の先輩から、『中庸』の講演の録音を頂き、朝サッカー大会会場の往復で聞き、今家に帰り再度聞いています。

『中庸』と『大学』は、中国古典の『礼記』の中から、抜き出してまとめたものだそうです。『中庸』は、心の学問と言われ、私のような浅学の人間には、何度も何度も、聞かないとストンと、理解ができずに、今日は何処まで解かるわかりませんが、聞いています。

耳は耳として、2日前から読む『十八史略』の解説本を開きながら、やっています。今朝の教育論議ではないですが、日本の心の育成に使われて来た「四書五経」の影響をは、忘れていけないと思います。

『十八史略』に、面白い一節があった。私は、学者ではないので、正論ばかりでは楽しくないので、エピソードや人の生きざまに興味があり、多読をして来ました。

人間鑑定のチェックリスト

「居てはその親しむところを視(み)、富んではその与うるところを視、達してはその挙ぐるところを視、窮してはそのなさざるところを視、貧してはその取らざるとことを視る」

(意味)
・ふだん、だれと親しくしているか見ること。
・財産がある場合、どういう人に与えているか見ること。
・長であるならば、誰を登用したかを見る。
・困っているならば、何をしないで耐えているかを見る。
・貧しいならば、何を取ろうとしないかを見る。

これは、春秋戦国時代の魏の訓示ですが、現代にも通じる人物鑑定チェックの方法と思います。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 14:24│Comments(0)故事、名言、訓示、スピーチ
 
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