2008年03月08日

立派な人(君子)にも悩みはある

立派な人(君子)にも悩みはある

 人間は、なやめる葦であると、かつて偉人が語っていますが、高き理想を持ち、人間を磨き上げて行くと、日々の悩みはなるなと言います。しかし、そんな立派な君子にも悩みはあります。その悩みとは、生涯を通じての悩みで、日々の悩みではない。
 中国の哲人「孟子」によれば、(守屋洋著「中国古典 一日一話」より)

(本文)
「舜が人間なら自分も人間である。だが、舜は天下に模範を示し、後世にその名を残した。それにひきかえ自分は平々凡々にすぎない、というなやみである。」
この悩みを解消するには、当然のことながら、一生をかけて自分を磨いていくよりない、ということになる。
 
 上記の思いを孟子が語った言葉が次に文です。

「君子は終身の憂いあるも、一朝の患(うれ)いなきなり」
 ≪ 君子有終身之憂、無一朝之患也 ≫

 
 どんなに恵まれた立場の人でも、一つや二つは悩みごとをかかえている。まして、普通の生活人ともなればなおさらに多いと思います。
 「一朝の患い」とは、一時の悩みと言う意味だそうですが、瞬のような君子になれば、それがないと言うのです。

 それは、「君子は、仁(思いやり)のなかったり、礼に外れたりする行わないので、どんな事態になっても心が動揺しない。だから、外から何がやって来ても、悩まされることはない。」と言うのです。

 私達は、色々な欲と煩悩の悩みに中で、四苦八苦しながら生きているいますが、できれば少しでも、志を高く持ち自分を磨くことに努め、「一朝の患いなきなり」の境地に行き着いたいものです。



Posted by ノグチ(noguchi) at 09:14│Comments(0)
 
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