2013年02月06日

〈不言実行〉「短い一日」を喜べ、もう2月ですね。

〈不言実行〉「短い一日」を喜べ、もう2月ですね。

おはようございます。今朝は、雨でウォーキングはお休みで、朝は少しゆとりがありました。

江戸後期の儒学者の佐藤一斎の訓示録『言志四録』から、

怠惰の冬日は、なんぞその長きや。
勉強の夏日は、なんぞその短きや。
長短はわれに在りて、日に在らず。
待つあるの一年は、なんぞその久しきや。
待たざるの一年は、なんぞその速かなるや。
久遠は心に在りて、年に在らず。
(『言志四録』139条)

読んで字の如くですが、

怠けて過ごせば、短い冬の一日のなんと長いこと。勉強に励んでいるとき、長い夏の一日のなんと短いことか。その長い短いは自分の主観であって、一日の時間が長くなったり短くなったりするわけではない。

同様に、何かを待っている一年は悠長で、待つことのない一年は慌ただしい。これも主観の問題で、実際の時間の流れの問題ではない。
(坂井昌彦訳『佐藤一斎「人の上に立つ人」の勉強』)

本日は、夕方までまとめて送るのが2つある。どちらも、昨日準備中はしたが、時間がかかりそうです。明後日には、大学のレポートが、ドサッと来るので、今日出来ることは、やっておかないと週末が大変な状況になる。

今日出来ることは、今日やってしまう。明日しなければいけないことでも、今日出来ることがあれば、やっておく。仕事とは、溜まり始めると、増えるばかりなので、目の前ことを着実に終えるしか、方法はない。

『論語』に、次の教えがある。

「子貢、君子を問う。子曰わく、先ず行う、其の言はしかる後に之に従う」

(意味)
〈実行することが第一〉まず先に、正しい行いができることが大切です。説明はそのあとです。言葉よりも先に実行できる人こそ、立派な人なのです。
(安岡定子著『こども論語塾Ⅱ』)

私に取って、今日が短く感じるか、長く感じるか、今日出来ることは、今日中に終えれるように、努力をしたいと思います。


同じカテゴリー(故事、名言、訓示、スピーチ)の記事画像
「他はこれ吾にあらず」最後に報いを受けることができるのは行なった人です。
同じカテゴリー(故事、名言、訓示、スピーチ)の記事
 自ら矜(ほこ)らず、故に長たり(老子二十二章)〜いばっている人は孤立する〜 (2025-04-01 21:59)
 「事上磨錬」(じじょうまれん)という言葉〜陽明学〜 (2025-03-02 07:08)
 <平和な世の中>お辞儀は無抵抗を示す姿、握手は武器を確認する行為だった。〜境野勝悟『老子・荘子の言葉100選』〜 (2024-11-26 11:03)
 常を知らざれば、妄(みだり)に作(な)して凶なり。〜『老子』十六章〜 (2024-10-29 06:45)
 「人は誰もが、大河の一滴である」〜五木寛之著『死の教科書ー心が晴れる48のヒントー』〜 (2024-10-16 10:02)
 本来"リベラリズム"で大事なのが人間の心なのです。〜宇沢弘文著『人間の経済学』〜 (2024-09-30 19:50)

Posted by ノグチ(noguchi) at 08:38│Comments(0)故事、名言、訓示、スピーチ
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。