2008年03月23日

(少欲知足)つましいながらもゆとりある暮らしを

(少欲知足)つましいながらもゆとりある暮らしを

 贅沢な暮らしをすれば、どんなに資金があったとしても、心の満足は得られない。これでは、つましいながらも、ゆとりある暮らしをしている人に遠く及ばない。
 やり手の人は、あくせく苦労しながら、それでいて人々の怨みを買う。これでは、無能呼ばわりされながら、悠々とマイペースで暮らしている人に遠く及ばない。

(解説)
 現代人は収入を上回る生活水準を維持するために借金を重ね、そのあげく生活破綻に陥る人々が跡を絶たないのだという。ここで言っている「つましいながらもゆとりある暮らし」がもっと見直されてもよいものではないか。また、なまじ能力に恵まれた人は、その能力ゆえに使いつぶされる傾向がある。その上、人の怨みまで買ったのでは、まったく割りに合わない。

(感想)
以前の、「平穏無事より幸せなことはない」も同じですが、生活に必要な最低限は何か?、常に考えることを忘れてはいけない。

論語に、「一日三省す」の言葉ではないですが、欲や思い付きで、走り出す前に、これが最善か常に検証することも忘れない日々が大事な教えと思います。

孟子の教えにも、「欲望の少ない人で良心のない人はわずかである。欲望多き人で、良心のある人はわずかである。」とあります。

*参考資料:守屋洋著「新釈 菜根譚」より

*4月の宇土親子論語教室 4月5日10:00~宇土市中央公民館2階
 だれでも、参加できます。



Posted by ノグチ(noguchi) at 15:48│Comments(0)
 
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