2013年03月21日

春爛漫〈桜〉。しかし、いい気になっていると足をすくわれる。

春爛漫〈桜〉。しかし、いい気になっていると足をすくわれる。

私たちは絶えず、ピンチを迎える。そのとき、あっさりと、自分の天職を捨ててはならない。ピンチを切り抜けて、天職一つを守ることが、生きる意味を大きくする。

人と違うことをすると、目立ちます。そのことを、いい気になっていると、しっぺ返しが来る。いい地位を得たり、素晴らしい功績をあげても、誇ったりいばったりしないほうが良いように思います。

いい業績をあげても、その誉れは、一日も早く忘れたほうが良い。いい気になっていると、人生は、ストップする。誇らずに謙虚であることは、実は、前進への秘訣となる。

好きなことを一つ、コツコツと成しとげていけば、必ず幸福な人生を手に入れることが出来るし、多くの人の生き方のお手本になれる。才智と手腕任せて、あれこれと手を出しても、事は実らない。

「自ら矜(ほこ)らず、故に長ず。それただ争わず、故に天下よくこれと争うことなし」(『老子』22章)

>自ら矜(ほこ)らず、故に長ず。

春は移動の時期、職場や社会で、色々な役が回って来る。地位が上る人、下る人、周りから讃辞や慰めも来ると思います。しかし、その気分に浸っているのは1日だけで、周りの人たちはその後の振る舞いを見ています。翌日から、気分を一新し、初日の振る舞いを謙虚に反省し、向上心を忘れることなく、目の前の仕事を打ち込むことが大事です。

花見の宴も、はじめは謙虚に飲んでいるが、酒が進むとアルコールの勢いで、本性が出て心象を害することも、多々あります。宴会こそが、自分を鍛えるよい機会と自覚し、話を聞き楽しむと、周りも和やかにします。

>故に天下よくこれと争うことなし。

今夜は、議会最終日で、市役所職員の3月末で退職する方たちの慰労会があります。老子の言葉を忘れずに、楽しい慰労会になればと思っています。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 13:43│Comments(0)老子・荘子
 
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