2013年04月18日

〈克己復礼〉から元気から、本物の勇気へ。

〈克己復礼〉から元気から、本物の勇気へ。

おはようございます。朝のウォーキングは、朝靄が漂う中で歩きました。20分も歩けば、明るくなり携帯ライトも必要なくなるほど、夜明けが早くなったと感じます。

ウォーキング中のラジオ放送で、東北の桜の開花情報が流れた。これから数日冷え込むようで、満開はゴールデンウィーク中とのこと、日本は南北に長いので、桜の開花情報を長く聞くことができます。日本人の桜に対する思いは、特別な気がします。

さて、日々の仕事では、様々なしがらみ、規制、交渉等々、なかなか思うようにはなりません。気持が萎えることも多々あります。しかし、秩序ある社会を維持するには、その揉め事、困り事に関わらないと言うわけにはなりません。日々の揉め事、雑用をこなしながら生活しなければなりません。

落ち込んだとき、声上げて元気を出したりする「から元気」ですが、始めてみれば、それがだんだん本物の元気につながったりすることもあります。江戸末期の儒学者の佐藤一斎の『言志四録』に、次の言葉があります。

「濁り水もまた水なり。一たび澄めば清水となる。客気もまた気なり。一たび転ずれば正気となる。逐客の工夫は、ただこれ克己のみ。ただこれ復礼のみ」

後半の意味は、血の気の大い勇気も気力であることは間違いない。しかし、志しが備われば、正しい勇気となる。から元気も、誰かの正しい導きをもらえば、自分自身に打ち勝ち、正しい道に従い進むことができる。

事を起こすまでには、沈思黙考し、考えつくしてから、実行に移す。勇んでばかりいては、問題の本質が分からないまま、結末も見つからない行動になることもあります。危機においても、3秒の間合い、3分の余裕、3時間の準備があれば、そうそう目標を誤ることは無いように思います。

克己復礼、己を制して、考えて行動したいものです。午前中は、地域の総会、午後は現場回りです。



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Posted by ノグチ(noguchi) at 07:48│Comments(0)故事、名言、訓示、スピーチ
 
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