2013年06月14日

寸暇を惜しむ。温言和容、養心養生、老荘の良友、陰徳を積む。

寸暇を惜しむ。早起き、温言和容、養心養生、老荘の良友、陰徳を積む。

「30にして立ち、40にして惑わず、50にして天命を知り、60にして耳従い、70にして矩を超えず」(論語)

最近感じるのが、現代の50代は元気、更に60代はもっと元気と思います。健康寿命が伸びていることだと思います。身体が動く間は働けるようにと言います。ただ50歳を超える越えるころから、身体に無理が効かなくなる。

職場で言えば、50代は判断の世代と思います。天の命を受けて、部下以下の行動に司令を出すと言うより、部下が作った行動計画の賛否を判断する立場ではないかと思います。

裏を返せば、次世代の育成と、次期判断者の選択が、大きな役目ではないかと思います。

>早起き、温言和容、養心養生、老荘の良友、陰徳を積む。

上記は、安岡正篤先生の『養寿規』の5ヶ条のテーマを書きました。全文は、

1.早起き、静座、梅茶を服す。
2.家人に対し、温言和容を失わず。
3.養心の書を読み、養生の道を学ぶ。
4.老荘の良友に交わり、内外の時勢に通ず。
5.凡(すべ)て宿滞を除き、陰徳を施す。
(以上、『安岡正篤 一日一言』より)

私も言われているのかもしれません。「今の50代、60代は元気だが、天命を知っているか?、(周りの声に)耳従っているか?、疑問を持つ」と。

西郷隆盛の「無私の境地」、「敬天愛人」の領域を目指す、現代のリーダーに出会いたいものです。50代は部下の行動を支持し、60代は周りの声を尊重する。

でも、養寿規を忘れず、日々の実践が周りの人から信頼を得て、年を取っても時勢の現場に寄り添うことが出来るのだと思います。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 22:07│Comments(0)故事、名言、訓示、スピーチ
 
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