2013年07月24日

西晋一先生の訓言から「自他共存共栄の理」とは

西晋一先生の訓言から「自他共存共栄の理」とは

人はどうなにこだわりを持って生活しても、一人では生きていけません。ならば、積極的に人との交流をするとすれば、先人たちも様々に経験を積み、次のような訓示をしています。

(西晋一先生の訓言集より)
人の益するほどのことも行わずして、不当の利を収めることは恥ずべきの至りである。
むしろ大いに人のために尽くして、受くる報酬の少ないことに心安さを感ずるにである。
しかし、人のためにすれば人は必ず喜び、喜べば喜ばせた我を、人は捨てぬのである。これは自他共存共栄の理(ことわり)の然(しか)らしむる所以である。
(以上、転載)

自他がともの助け合い利益も共有し、自分は人よりも少ない利益にも喜ぶ姿。人のために、何ができるかを考え、実行することが大事と解いています。

>喜べば喜ばせた我を、人は捨てぬのである。

見返りを求めない、援助活動に意味があると語っているところがすごいと思います。少しでも、この理論と実行をできる人間に近づきたいとも思います。


同じカテゴリー(故事、名言、訓示、スピーチ)の記事画像
「他はこれ吾にあらず」最後に報いを受けることができるのは行なった人です。
同じカテゴリー(故事、名言、訓示、スピーチ)の記事
 自ら矜(ほこ)らず、故に長たり(老子二十二章)〜いばっている人は孤立する〜 (2025-04-01 21:59)
 「事上磨錬」(じじょうまれん)という言葉〜陽明学〜 (2025-03-02 07:08)
 <平和な世の中>お辞儀は無抵抗を示す姿、握手は武器を確認する行為だった。〜境野勝悟『老子・荘子の言葉100選』〜 (2024-11-26 11:03)
 常を知らざれば、妄(みだり)に作(な)して凶なり。〜『老子』十六章〜 (2024-10-29 06:45)
 「人は誰もが、大河の一滴である」〜五木寛之著『死の教科書ー心が晴れる48のヒントー』〜 (2024-10-16 10:02)
 本来"リベラリズム"で大事なのが人間の心なのです。〜宇沢弘文著『人間の経済学』〜 (2024-09-30 19:50)

Posted by ノグチ(noguchi) at 09:43│Comments(0)故事、名言、訓示、スピーチ
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。