2013年11月27日

不安とは実態のないもの~起こっていないことで悩まない~

不安とは実態のないもの~起こっていないことで悩まない~

おはようございます。曇り空の熊本ですが、気分良く一日過ごしましょう。

気分とは何か?
また不安とは何か?

人間は、悩める動物と言われますが、時代からか「うつ病」も増えているそうだが、うつ病は古い時代からあったそうです。

禅宗の祖・達磨大師が、弟子から聞かれた。
「私の心はいつも不安でいっぱいなんです。どうかこの不安を取り除いてください」
と訴えた、達磨大師が答えました。
「よし、ならば私がその不安とやらを取り除いてあげよう。だからまず、その不安とはらを私の目の前に出してみてくれないか。『これが今抱える不安です』と目の前に並べてくれるなら、必ず私は取り除いてあげる。さあ、出してごらん」
弟子は、ハッとした。
実は、「不安」は実体のないもの。実体のないものに、心が執着している。達磨大師は、「空虚なものにとらわれ悩むことはやめなさい」と教えたのだと思います。

要は、起こっていないことで悩まない。幕末維新の偉人・勝海舟は、「常に現実・現状をベースに考えろ」とを語っている。今の自分しかいないのです。実力も経験も、自分以上にはない。不安よりも、今の自分をベースに夢を描くことが大事と思います。自分に無いものを求めるから、悩むのではないか。

電通4代目社長の吉田秀雄氏は、「計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫とそして正しい努力と希望が生まれる」と『電通鬼十則』(電通社訓)で訓示しています。足下を常に確認しつつ、目標を見失わず、目の前の仕事に向き合う。ただ毎日を工夫しながら繰り返して行くことが成長へ導く、と先人が何度も語ってきた。成長は、日常にある。

目線を前へ、人間は一歩一歩、歩み止めず進むしかないと思います。改めて、今日一日気分良く過ごしたいものです。

空が明るくなってきました。午前中は外回り、昼食は地域づくりの先輩と意見を交わす予定です。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 08:26│Comments(0)故事、名言、訓示、スピーチ
 
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