2014年02月17日

6つのマイナス思考の発言を言わない。日々が勉強そのもの。

6つのマイナス思考の発言を言わない。日々が勉強そのもの。

今日は、いろいろ打ち合わせ、研修と続き、web上に考えをかけませんでしたが、夕方に地域リーダーの先輩方と約1時間半近く、地域情勢、人材評価等で色々語ることがあり、自分が何をすべきか、気づきをいただきました。「経験に勝る教示は無い」と痛感しました。

私の気持ちを元気にする一冊の本が、植田正也氏の著書『電通 鬼十則』です。何度もネット上に紹介し、意見も書きましたが、今日は電通のことでなくて、この本に紹介してある、積水化成品工業の社長の若い人への訓示を紹介します。

1.「世に中が不況だから」とは言わない。
2.「政府が悪い」と言って責任回避しない。
3.「そのうち政府が何とか手を打ってくれる」など人さまを当てにしない。
4.「私たち業界の始末が悪くて」など自分の業界の悪口は言わない。
5.「業界が悪いから、わが社も悪いので」と言った弁護をしない。
6.「あの会社が行儀が悪いので、わが社も巻きぞえをくって」と泣きごとは言わない。

この本の初版が2006年9月19日で、その20年以上前の積水化成品工業の福本正雄社長の言葉として紹介されています。時期を単純に計算して1986年ごろ、これは日本が世界を牽引してバブルへ邁進していた時代です。

積水グループは、経済の有為転変があろうが、しぶとく生き残る残るどころか、成長を続けている。これには何が必要か。6つの訓示に現れていると思います。6つの言葉に共通するものは、現在の状況を自ら打開策を導き出せ、だと思います。逆に言えば、「保身」こそ最大の病。

老舗と言われる会社があります。よく調べてみると、様々な社会的危機を、新たな生きる道を見つけ出し危機を乗り切っています。

チャレンジスピリッツに必要のない言葉
・不況だからと言わない。
・責任回避しない。
・人さまを当てにしない。
・業界の悪口を言わない。
・弁解はしない。
・泣きごとは言わない。

仕事とは、有償無償関係なく、依頼されるものです。これに対して、どう対応するか。6つのマイナス思考の発言をせず、前向きな言動を続けられるか。そこからしか、新しい自分、新しい事業は生まれない。

加えて、人間社会ですから、やっかみ、誹謗・中傷、足の引っ張り、6つのマイナス思考発言以下の言動する人もいます。このマイナス思考発言以下の人間は、どんなに有能な人材が集まる組織でも発生します。最近起こった警察内のイジメが良き例です。だからこそ、一人ひとりが危機管理意識を持ち、社会(人間関係の)変化に対応して行ける強い(知識でなく)知恵を培わなければならないと思います。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 23:48│Comments(0)故事、名言、訓示、スピーチ
 
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