2014年04月29日
押すとすぐ押し返してくる人は「弱い人」?(清水の次郎長)
押すとすぐ押し返してくる人は「弱い人」?(清水の次郎長)
昨夜早くに寝て変な時間に目が覚めた。まだ朝まで時間があるので、仕事でもしようか? とおもいます。
さて、昨夜寝る前に読んだ本『人生の問題が、すっと解決する。名僧の一言』に、明治維新後に、「江戸城の無血開城」の交渉役を務めた、幕末一の剣豪の山岡鉄舟の話題が載っていた。
(以下、転載)
幕末、日本一の剣豪とうたわれた山岡鉄舟が、友人の「清水の次郎長」こと山本長五郎に、「出入り(けんか)で負けないひけつ」をたずねたことがあります。
次郎長は、「まずは相手の強さをはかります。刀を抜いて相手と切っ先を合わせたときに、ちょっと押してみるんです。そのときすぐに押し返してくるのは弱い奴です。冷静さを失っているから、即座にぶった切ってしまいます。けれど、押してやると押されるままに引っ込んでいく奴がいる。こんな奴は強い。だから、なりふりかまわず逃げちまいます」と答えました。
次郎長は修羅場にのぞんで誰もが頭に血がのぼる状態のときでも、自分の心に正直になる純真さを持っていたのです。
(以上、本より)
この項の名言は、明治・大正の禅宗の名僧・釈宋演の言葉で、
「丈夫の気負って、小児の心を抱く」
意味は、「丈夫」とは勇気のある男のこと。「勇気のある男の気力を持ちながらも、子どもように純な心を持って行動せよ」ということです。つまり「勇気と純真さを兼備しなさい」と。これは修羅場での立ち回りの極意です。
人は、行き詰まったとき、頭に血がのぼり冷静さを欠き、相手の強さ弱さの見極めはもちろん、自分の得意技が相手に通用するか判断できなくなる。清水の次郎長ではないが、「相手が強い」と察知した瞬間、一目散に退散(退く)する冷静さが命を延ばすことにつながる。
人間、極限になれば冷静さを装っても頭の中はカッカして「のぼせの状態」です。この「のぼせ」を無理に鎮めることはできません。のぼせの状態で考えるしかない。仕事の進退の判断時、「進む」だけでなく、「退く」ことも大切だと考えることです。要は、「こだわりを持たずに自分の心に正直になれるか」です。
清水の次郎長の「押すとすぐ押し返してくるのは弱い人」、百戦錬磨の次郎長だから言える名言で、現代にも通用するか訓示とおもいます。相手の挑発に乗らず、冷静に次の手を打つ。「無血開城」の交渉で、江戸まで迫った新政府軍の大将・西郷隆盛との交渉で、勝海舟は代理として山岡鉄舟を送り、もし決裂したら江戸の住民を全員避難させる方法まで考えていた。
西郷隆盛は、抜いた刀で山岡鉄舟(=勝海舟)の刀(条件)の切っ先を押した。しかし、その挑発に乗らず、押されるままにこちらの条件を了解させて、江戸を明け渡し、住民も江戸の街も守った。西郷も冷静さを持つリーダーであり、山岡鉄舟もまた緻密な交渉のできた代理人だった。
今日は、一日キッズサッカー大会です。今は、「昭和の日」ですが、前は「みどりの日」と言っていました。新緑の中で、子供たちが元気に駆け回る姿は、エネルギー溢れる若さを感じます。宇土市に在る「つづじヶ丘公園」の広場で開催します。お時間のある方は、足を運んでいただければ幸いです。
昨夜早くに寝て変な時間に目が覚めた。まだ朝まで時間があるので、仕事でもしようか? とおもいます。
さて、昨夜寝る前に読んだ本『人生の問題が、すっと解決する。名僧の一言』に、明治維新後に、「江戸城の無血開城」の交渉役を務めた、幕末一の剣豪の山岡鉄舟の話題が載っていた。
(以下、転載)
幕末、日本一の剣豪とうたわれた山岡鉄舟が、友人の「清水の次郎長」こと山本長五郎に、「出入り(けんか)で負けないひけつ」をたずねたことがあります。
次郎長は、「まずは相手の強さをはかります。刀を抜いて相手と切っ先を合わせたときに、ちょっと押してみるんです。そのときすぐに押し返してくるのは弱い奴です。冷静さを失っているから、即座にぶった切ってしまいます。けれど、押してやると押されるままに引っ込んでいく奴がいる。こんな奴は強い。だから、なりふりかまわず逃げちまいます」と答えました。
次郎長は修羅場にのぞんで誰もが頭に血がのぼる状態のときでも、自分の心に正直になる純真さを持っていたのです。
(以上、本より)
この項の名言は、明治・大正の禅宗の名僧・釈宋演の言葉で、
「丈夫の気負って、小児の心を抱く」
意味は、「丈夫」とは勇気のある男のこと。「勇気のある男の気力を持ちながらも、子どもように純な心を持って行動せよ」ということです。つまり「勇気と純真さを兼備しなさい」と。これは修羅場での立ち回りの極意です。
人は、行き詰まったとき、頭に血がのぼり冷静さを欠き、相手の強さ弱さの見極めはもちろん、自分の得意技が相手に通用するか判断できなくなる。清水の次郎長ではないが、「相手が強い」と察知した瞬間、一目散に退散(退く)する冷静さが命を延ばすことにつながる。
人間、極限になれば冷静さを装っても頭の中はカッカして「のぼせの状態」です。この「のぼせ」を無理に鎮めることはできません。のぼせの状態で考えるしかない。仕事の進退の判断時、「進む」だけでなく、「退く」ことも大切だと考えることです。要は、「こだわりを持たずに自分の心に正直になれるか」です。
清水の次郎長の「押すとすぐ押し返してくるのは弱い人」、百戦錬磨の次郎長だから言える名言で、現代にも通用するか訓示とおもいます。相手の挑発に乗らず、冷静に次の手を打つ。「無血開城」の交渉で、江戸まで迫った新政府軍の大将・西郷隆盛との交渉で、勝海舟は代理として山岡鉄舟を送り、もし決裂したら江戸の住民を全員避難させる方法まで考えていた。
西郷隆盛は、抜いた刀で山岡鉄舟(=勝海舟)の刀(条件)の切っ先を押した。しかし、その挑発に乗らず、押されるままにこちらの条件を了解させて、江戸を明け渡し、住民も江戸の街も守った。西郷も冷静さを持つリーダーであり、山岡鉄舟もまた緻密な交渉のできた代理人だった。
今日は、一日キッズサッカー大会です。今は、「昭和の日」ですが、前は「みどりの日」と言っていました。新緑の中で、子供たちが元気に駆け回る姿は、エネルギー溢れる若さを感じます。宇土市に在る「つづじヶ丘公園」の広場で開催します。お時間のある方は、足を運んでいただければ幸いです。
自ら矜(ほこ)らず、故に長たり(老子二十二章)〜いばっている人は孤立する〜
「事上磨錬」(じじょうまれん)という言葉〜陽明学〜
<平和な世の中>お辞儀は無抵抗を示す姿、握手は武器を確認する行為だった。〜境野勝悟『老子・荘子の言葉100選』〜
常を知らざれば、妄(みだり)に作(な)して凶なり。〜『老子』十六章〜
「人は誰もが、大河の一滴である」〜五木寛之著『死の教科書ー心が晴れる48のヒントー』〜
本来"リベラリズム"で大事なのが人間の心なのです。〜宇沢弘文著『人間の経済学』〜
「事上磨錬」(じじょうまれん)という言葉〜陽明学〜
<平和な世の中>お辞儀は無抵抗を示す姿、握手は武器を確認する行為だった。〜境野勝悟『老子・荘子の言葉100選』〜
常を知らざれば、妄(みだり)に作(な)して凶なり。〜『老子』十六章〜
「人は誰もが、大河の一滴である」〜五木寛之著『死の教科書ー心が晴れる48のヒントー』〜
本来"リベラリズム"で大事なのが人間の心なのです。〜宇沢弘文著『人間の経済学』〜
Posted by ノグチ(noguchi) at 04:07│Comments(0)
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