2016年08月14日
「悪口は毒蛇と思え。受け取るな」〜釈迦〜
「悪口は毒蛇と思え。受け取るな」〜釈迦〜
昨日は一日、研修で建物の中でした。九州は梅雨が明けたようです。暑い日中なので、とくに早朝の涼しい時間は貴重だなと思います。
朝読書、『人生の問題がすっと解決する名僧の一言』(中野東禅著)に冒頭の言葉がありました。その項には、釈迦が弟子を連れて托鉢をしておられる時の場面が紹介され訓示の意味が解説されています。大いに納得しました。
(以下、転載)
お釈迦さまと弟子たちが托鉢して歩いているときのこと、ある町民が文句を言ってきました。「おまえたちは托鉢と言いながら、人に物をもらって生きているではないか。俺たちはこうして額に汗して働いているのに」と、お釈迦さまは延々と続く文句を黙って聞いていました。
「言いたいのはそれだけですか?」
「そうだ」
「じゃ、さようなら」
そんなやりとりで、一行はその場を立ち去りました。
しかし、弟子たちは納得がいきません。
「お釈迦さま、どうして黙っていたのですか」
と詰め寄ります。お釈迦さまは言いました。
「おまえたちは、誰かが毒蛇を持ってきたら受け取るか」
「まさか、受け取るわけありません」
「受け取らなければ、その毒蛇は誰のものになる?」
「持ってきた人がそのまま持ち帰るしかないでしょう」
「そうだろう。だから先ほど私は悪口という毒蛇を受け取らなかったかのだ。悪口という汚れた心は、あの人が持って帰ったのだよ」
武道では、飛んでくる矢は「打ち落す」のではなく「よける」のが鉄則とされています。お釈迦さまも、どれほどののしられても、冷静に悪口を受け流したわけです。
お釈迦さまはまた逆に、どのような身分の人とも同様に接しました。
(以上、本より転載)
このページの解説にもう一つのエピソードがあります。蓮如上人の言葉「もしは仏法者とみゆるようにふるまうべからず」の意味で、
簡単に言うと「ののしられてもいいから、立派な人と思われようとするな」となります。何か不思議に思うのですが、著者の中野東禅氏は、戒めの意味で「おだてに乗るな」と解説しています。
えー格好し?
を気取ると、落とし穴がある。人間は、事あるごとにミスや失態を犯すものです。完璧ばかりを目指すと、後が続かない。ほどほどの目標を持ち、禍は「よける」ことを心がけるのも必要な気がします。
*参考資料:中野東禅著『人生の問題がすっと解決する名僧の一言〜今、「幸せの種」をまいてみよう〜』
昨日は一日、研修で建物の中でした。九州は梅雨が明けたようです。暑い日中なので、とくに早朝の涼しい時間は貴重だなと思います。
朝読書、『人生の問題がすっと解決する名僧の一言』(中野東禅著)に冒頭の言葉がありました。その項には、釈迦が弟子を連れて托鉢をしておられる時の場面が紹介され訓示の意味が解説されています。大いに納得しました。
(以下、転載)
お釈迦さまと弟子たちが托鉢して歩いているときのこと、ある町民が文句を言ってきました。「おまえたちは托鉢と言いながら、人に物をもらって生きているではないか。俺たちはこうして額に汗して働いているのに」と、お釈迦さまは延々と続く文句を黙って聞いていました。
「言いたいのはそれだけですか?」
「そうだ」
「じゃ、さようなら」
そんなやりとりで、一行はその場を立ち去りました。
しかし、弟子たちは納得がいきません。
「お釈迦さま、どうして黙っていたのですか」
と詰め寄ります。お釈迦さまは言いました。
「おまえたちは、誰かが毒蛇を持ってきたら受け取るか」
「まさか、受け取るわけありません」
「受け取らなければ、その毒蛇は誰のものになる?」
「持ってきた人がそのまま持ち帰るしかないでしょう」
「そうだろう。だから先ほど私は悪口という毒蛇を受け取らなかったかのだ。悪口という汚れた心は、あの人が持って帰ったのだよ」
武道では、飛んでくる矢は「打ち落す」のではなく「よける」のが鉄則とされています。お釈迦さまも、どれほどののしられても、冷静に悪口を受け流したわけです。
お釈迦さまはまた逆に、どのような身分の人とも同様に接しました。
(以上、本より転載)
このページの解説にもう一つのエピソードがあります。蓮如上人の言葉「もしは仏法者とみゆるようにふるまうべからず」の意味で、
簡単に言うと「ののしられてもいいから、立派な人と思われようとするな」となります。何か不思議に思うのですが、著者の中野東禅氏は、戒めの意味で「おだてに乗るな」と解説しています。
えー格好し?
を気取ると、落とし穴がある。人間は、事あるごとにミスや失態を犯すものです。完璧ばかりを目指すと、後が続かない。ほどほどの目標を持ち、禍は「よける」ことを心がけるのも必要な気がします。
*参考資料:中野東禅著『人生の問題がすっと解決する名僧の一言〜今、「幸せの種」をまいてみよう〜』
Posted by ノグチ(noguchi) at 09:20│Comments(0)