2016年08月14日

「悪口」人の世は絶えざる(他人の)値踏みの市である。〜谷沢永一〜

「悪口」人の世は絶えざる(他人の)値踏みの市である。〜谷沢永一〜

小休止の時、年に何度か読む作家の谷沢永一氏の本は、本日は『人間通』で、はじめの部分にある「悪口」について書かれています。

(以下、抜粋)

悪口ばかり言う奴は嫌われる。
妬み根性は暗く厭わしい。

他人を褒める心の余裕を欠いた僻み屋は決して伸びない。

ある評論家が、誰もけなさず、褒めてばかりいると、読者は言葉通りに受け取らなくなり、どこまで本気かしら、と眉に唾をつける。

絶対に他人の悪口を言わない人物は油断のならない腹黒い性格?

人を見て安心するのは、言うことに裏がない、率直だと認めた場合。

この印象を得るには、批判すべき人物や事柄を的確に批判し、また、悪口を淡白に発する臨機応変さが大事と。

「人の世は絶えざる(他人の)値踏みの市である」

〜最後に谷沢氏は、人の世を生きる術として〜

「競りに加わる気構えで高くも安くもない指し値をする眼力かなければ世に立てないのである」
(以上、『人間通』より)

たかが悪口、されど悪口ですが、私はなるべく語りたくないと思っています。悪口は、必ずプーメランのように、自分に返ってきます。それと、どんなに遠くにいても、悪口は必ず巡り巡って届きます。悪口とは、不思議なものです。



Posted by ノグチ(noguchi) at 09:24│Comments(0)
 
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