2007年12月19日
「師」となる友を持て ~人間形成に、友人の影響は大きい~
「師」となる友を持て ~人間形成に、友人の影響は大きい~
論語の一説に、友人の考え方の訓示が有ります。
「己に如かざる者を友とするなかれ」(無友不如己者)
人間形成の上で、友人の影響は非常に大きい。できれば自分より優れた人たちとつき合ったほうが、自分の成長させるうえで役立つ。
上記の孔子の教えは、「自分よりも劣った者を友人にするな」と説いています。さらに孔子は、
「益者三友、損者三友」
とも言っています。友人には、つき合ってためになる友は三人、ためにならない友は三人があるのだとそうです。
ためになる友人は、
① 剛直な人
② 誠実な人
③ 教養のある人
ためにならない人は、
① 易きにつく人
② 人当たりばかり良い人
③ 口先だけうまい人
守屋洋氏著「中国古典 一日一話」に、次に一説がありました。
(本文より)
南北朝時代の顔之推(がんしすい)という人物も、『顔氏家訓』のなかで、こう語っている。
「香りの高い花を生けた部屋に住み慣れた人は、いつの間にかその芳香が身に付いているものだ。これと同じで、優れた人物を友に持てば、長い間には自分もじゃた香気を放つ人物となる。だから、友人との交際に関してはくれぐれも慎重でありたい。」
若い方に知って欲しい、先人の知恵を思います。
孔子に教えで、良く出て来る「三人行けば、必ずわが師あり」は、自分より優れた人も、劣った人も全て学ぶことが有ると言う教えと思います。
常に、自分自信、謙虚な気持ちを持ち、周りに出来事を冷静に検証し、良否とも学ぶ対象にした人が孔子ですが、現代の市民にも常に持ち続けたい、心がまえと思います。
その学問を積み重ね、常に上昇志向であれば、「徳は孤ならず、必ず隣あり」と周りが認め、人が周りに集まるようになると孔子も説いています。
そのリーダーの条件「気構え(志)」を表現した孔子の言葉が、
「己の欲せざる所は、人に施すことなかれ」
です。その根本の気持ちは「恕」、ゆるす、境遇を受け入れる、他人の心を持って自分の心とすると表現した解説もあります。
これを学ぶ、大きな起因に、友人の存在があると思います。たくさんの友人より、親身になって考えてくれる小数の友人と出会える事は幸せと思います。
みなさんのご意見等頂ければ幸いです。
<追記>
「師を持つ」(安岡正篤語録)
若いあいだに、自分の心に理想の情熱を喚起するような人物を持たない、理想像を持たない、私淑(ししゅく)する人物を持たないのと持つのでは大きな違いです。
なるべく若い時期にこの理想精神の洗礼を受け、心の情熱を燃やしたことは、たとえ途中いなかる悲運に際会しても、いかなる困難に出あっても、かならず偉大な救いとなる。
*引用資料:安岡正篤著「一日一言」
論語の一説に、友人の考え方の訓示が有ります。
「己に如かざる者を友とするなかれ」(無友不如己者)
人間形成の上で、友人の影響は非常に大きい。できれば自分より優れた人たちとつき合ったほうが、自分の成長させるうえで役立つ。
上記の孔子の教えは、「自分よりも劣った者を友人にするな」と説いています。さらに孔子は、
「益者三友、損者三友」
とも言っています。友人には、つき合ってためになる友は三人、ためにならない友は三人があるのだとそうです。
ためになる友人は、
① 剛直な人
② 誠実な人
③ 教養のある人
ためにならない人は、
① 易きにつく人
② 人当たりばかり良い人
③ 口先だけうまい人
守屋洋氏著「中国古典 一日一話」に、次に一説がありました。
(本文より)
南北朝時代の顔之推(がんしすい)という人物も、『顔氏家訓』のなかで、こう語っている。
「香りの高い花を生けた部屋に住み慣れた人は、いつの間にかその芳香が身に付いているものだ。これと同じで、優れた人物を友に持てば、長い間には自分もじゃた香気を放つ人物となる。だから、友人との交際に関してはくれぐれも慎重でありたい。」
若い方に知って欲しい、先人の知恵を思います。
孔子に教えで、良く出て来る「三人行けば、必ずわが師あり」は、自分より優れた人も、劣った人も全て学ぶことが有ると言う教えと思います。
常に、自分自信、謙虚な気持ちを持ち、周りに出来事を冷静に検証し、良否とも学ぶ対象にした人が孔子ですが、現代の市民にも常に持ち続けたい、心がまえと思います。
その学問を積み重ね、常に上昇志向であれば、「徳は孤ならず、必ず隣あり」と周りが認め、人が周りに集まるようになると孔子も説いています。
そのリーダーの条件「気構え(志)」を表現した孔子の言葉が、
「己の欲せざる所は、人に施すことなかれ」
です。その根本の気持ちは「恕」、ゆるす、境遇を受け入れる、他人の心を持って自分の心とすると表現した解説もあります。
これを学ぶ、大きな起因に、友人の存在があると思います。たくさんの友人より、親身になって考えてくれる小数の友人と出会える事は幸せと思います。
みなさんのご意見等頂ければ幸いです。
<追記>
「師を持つ」(安岡正篤語録)
若いあいだに、自分の心に理想の情熱を喚起するような人物を持たない、理想像を持たない、私淑(ししゅく)する人物を持たないのと持つのでは大きな違いです。
なるべく若い時期にこの理想精神の洗礼を受け、心の情熱を燃やしたことは、たとえ途中いなかる悲運に際会しても、いかなる困難に出あっても、かならず偉大な救いとなる。
*引用資料:安岡正篤著「一日一言」
Posted by ノグチ(noguchi) at
06:38
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