2010年06月30日

初めはやさしいが、最後の段階を越えるのはむずかしい

初めはやさしいが、最後の段階を越えるのはむずかしい

 興味本位で、いろいろ挑戦する人を見ます。しかし、「最後の域まで行き着く人はなかなかむずかしい」と、よく聞きます。その世界で、一人前になることは、きびしく長い時間を要すると思います。
 ゲーテの言葉に、次に一節があります。

(本文より)
 子どもはどんな種類の活動にでも手を出したがる。それは、巧みになされたことは何でもやさしく見えるからである。なんでも初めはむずかしい。それはある意味ではほんとかもしれない。だが、もっと一般的にはこう言うことができる。・・・・・、
 なんでも初めはやさしい。最後の段階をよじ登るこそ最も困難で、それをやりとげることは、きわめてまれである。(中略)
 (以上、ゲーテ「ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代」より)

 よく道半ばと言いますが、中国故事に「九割を半ばとす」の教示有ります。仕事も、止めをさす極めが一番難しいと言います。
 マラソンも35キロ(37キロ?)過ぎからが、本当の勝負とよく選手が言っているように、人生もまた晩年が大事と思います。若き天才も、晩年は何処に居るか分からないでは、少々さみしいと思います。
 いつまでも学ぶ姿勢、挑戦することが重要と思う、50代になりました。一人ひとりの一生の長さは終わった時しかわかりません。今九割か、もう九割はか本人次第です。

>「九割を半ばとす」

常に最後の踏ん張りと思い、日々やれることを懸命にしていきたいと思います。  


Posted by ノグチ(noguchi) at 14:10Comments(0)故事、名言、訓示、スピーチ