2010年06月02日

家訓「伝家宝」(安岡正篤)

家訓「伝家宝」(安岡正篤)

一、我が幸福は祖先の遺恵、子孫の禍福は我が平生(へいぜい)の所行にあること、すでに現代の諸学にも明らかなり。

ニ、平生・己れを省み、過ちを改め、時理を正し、恩義を厚くすべし。百薬も一心の安きに如かず。

三、良からぬ習慣になれるべからず。人生は習慣の織物と心得べし。

四、成功は常に苦心の日に在り。敗事は多く得意の時に因ることを覚るべし。

五、事の前に在りて怠惰、事に当たっては粗忽(そこつ)、事の後に於ては安逸、これ百事成らざる所以なり。天才も要するに勤勉のみ。

六、用意周到なれば機に臨んで惑うことなし。信心積善すれば変に遭うて恐るることなし。

七、不振の精神・退廃せる生活の上には、何ものをも建設するに能わず。永久の計は一念の微にあり。
 (以上、安岡正篤語録「一日一言」


 これは、私のとても重要な安岡先生の訓示です。

「七条の家訓」としてぜひ参考に、してください。

真の学問(教養)から、人の人格は育ちます。

その教養の多くは家庭で、一番影響を受けるのは両親と思います。私自身、日々の身の振る舞いが大事と思います。

安岡先生の教示を、繰り返し読み、自分を省みたいと思います。

*参考資料:安岡正篤語録「一日一言」

  


Posted by ノグチ(noguchi) at 15:58Comments(1)安岡正篤語録

2010年06月01日

目標がないから空(むな)しい。われ事において後悔せず。

目標がないから空(むな)しい。われ事において後悔せず。

 逆境にいる人間には後悔している人が多いと聞く。

 また、「これでいい」と満足したときは、そのレベルを維持することは難しくなり、それどころか後退を始める。

 先人の言葉に、「人生が空しいと思う人は、目標をつくったらいい」とあります。しかし、その思いと裏腹に「それが何になる」という言葉が、周りから耳に入る。それに流されてはいけいない。

・成功の意味は、ひとそれぞれ
 また中には、「自分は成功を望んでない」と思っている人も居ると思います。
 成功とは、事業で大儲けする、有名になり名声をえることばかりを意味していない。
 自分で描いた好ましい人生を手に入れること、地味だがそれも立派な人生の目標と思います。多くの人は、そのような人生を手に入れるために頑張っていると思います。

 今の若者には「目標」のない人が多いと、よく聞く。
 果たしてそうだろうか。

・若者たちが、古い商店街を元気に
 先週末、熊本市の古い卸問屋街「河原町」周辺を散策した。流通の変化で、一時期、ゴースト化した問屋街に、10年くらい前から、若いアーティストやデザイナーたちが集まりはじめ、最近は小さなレストラン、お菓子店、コーヒーショップや喫茶店などが、古い問屋街を改装して、街に元気を取り戻そうという動きがあります。
 まだ小さいショップがほとんどですが、夢を持ち、挑戦している若者たちは、輝いていると感じます。

 チャレンジすることに着いて回るのが、「リスク」です。

 人は、安定した道へ、つい流れてしまいがちです。

・探検家の河野兵市氏の遺訓
 北極点から愛知県まで、歩いて帰ろうと挑戦した日本の探検家の河野兵市氏は、北極圏を抜ける前に、遭難し、行方不明になりました。
 冒険家の危険極まりない計画には、畏怖(いふ)と同時に、疑問を感じる人も多いと思います。しかし、エネルギーに満ちた人生を得ようと、情熱を抱く人は行動することで「生の充実感」を得るだと思います。

 河野兵市氏が残した言葉に、「われ事において後悔せず」というのがあります。

 河野氏の冒険が失敗し、命を落としたことを、他人は否定的に見る人もいると思います。しかし「後悔せず」の言葉からすると、本人の気持を直接聞くことはできませんが、リスクに挑戦した充実感の方が大きかったのではと考えます。

 イギリスの思想家カーライルの言葉に、

「目的がないよりは、邪悪であっても目的のあるほうがまし」

とあります。やはり人生に目標がないと、空しいものになるではと考えます。

・毎日いきあたりばったり、ストレスが溜る
 毎日いきあたりばったり、「今日が楽しければ良い」の生活を続ければ、自分が何をしているか、何を望んでいるか分からなくなる。加えてストレスもたまり、社会への憤懣から色々な事件やいざこざも起こす。

 船は、目的地を定めて出航する。しかし、天候や社会変化で、コースの変更も余儀なくされることもあり、到着地が目的地からずれる場合もあるが、目的地なしで航行を続けることはない。

 人生も目的がないと空しいものになる。イギリスの作家スマイルズがこう言っている。

「成功の秘訣、それは目的の一定不変である」

・長い視点、短い観察力、歩みを止めない
 世の中から注目されること(背伸び)ばかり考えていると息切れする。自分の好ましい人生の目的を持ち、地道に目標へ向かって、コツコツ努力を重ねるところに、人生の充実感があると私は思っています。

>目的の一定不変 

目指す目標のために、目の前の小さなステップを、諦めずに進み続けることが大事と思います。

*参考資料:川北義則著「いまはだめでも、きっとうまくいく」



<ご案内>
6/26異業種交流会「夏の会」
講演会「坂本龍馬が愛した熊本」+交流会             

日 時 2010年6月26日(土)19:00(開場18:30)
場 所 熊本交通センターホテル3F
講 師 徳永 洋 氏(横井小楠研究家)
    「坂本龍馬が愛した熊本」(約60分)
参加費 セミナー 1,000円(資料代・会場使用料等)
    交流会  4,000円(交流が主な懇親会)
主 催  環境共生施設研究所・異業種交流会「四季の会」
申込先  事務局 (申し込みはメール・FAXで6月22日まで)
     〒869-0913 熊本県熊本市尾ノ上1丁目48-6 
     Fax 096・381・0384 
     Email : aande@lime.ocn.ne.jp
詳細は、下記の日記を検索ください。
 http://noguchi.otemo-yan.net/e313514.html
  


Posted by ノグチ(noguchi) at 06:37Comments(0)意見・異見