2022年06月15日

「心の鏡を磨く」自らの明徳を昭(あき)らかにす。〜易経〜

「心の鏡を磨く」自らの明徳を昭(あき)らかにす。〜易経〜

朝から2500年以上前の中国古典の『易経』の教えから、学びました。

日本人の学問のルーツの一つは、やはり中国からの外来文化に影響を受けていることは間違いないのですが、日本人自身が培った知識と重なり、独特の思想が日本にあると思っています。

『易経』の教えを卦(か)というのですが、

「当たるも八卦」の卦(け)の元となったのが易経の卦(か)です。今朝の訓示は、

火地晋(かちしん)の卦

自らの明徳を昭(あき)らかにす。

の意味は、太陽が昇るように前進して、明徳を明らかになっていく時を説く。

幕末の熊本の儒家で政治家の横井小楠も「明徳を明らかにし」の言葉をよく使っていました。

『易経一日一言』の6月5日の訓示が、冒頭の言葉なのですが、

「自ら」とあるのは、自分の心を明るく保つのは自分自身であって、人に頼ることではないの意味。

明徳は"私欲"に囚われていると曇ってしまう。だから、自分の心の鏡が曇らないように、日々、自分で意識して磨かなければならない。

中国古典の『大学』に、個人として何を為すべきか、その優先順位の教えがある。

「修身、斉家、治国、平天下」

国を治めるには、まず地域の安泰。

地域を安泰にするには、まず家庭の安寧。

家庭の安寧には、自らを鍛え高める。

自らを高めるには、学び体験し反省する鍛錬が必要。

そうしないと明徳は備わらない、という先人の教えです。

テレビニュースを見ていて、順番を間違えているなぁ、と思う事件や出来事が起こります。

まずは、自らの欲を抑える、周りの安寧を考えることが、先だよね!と、朝から学びました。

「心の鏡を磨く」の修身こそが、第一番に為すべきとのようです。朝から、長々と書きました。お読みいただきありがとうございます。


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