2009年11月11日

志立つたざれば、舵なきの船、轡(くつわ)のない馬の如し。

志立つたざれば、舵なきの船、轡(くつわ)のない馬の如し。

を育てる言葉シリーズ①(王陽明語録より)

(全文)
「志立タザレバ、舵ナキノ船、轡(くつわ)ノナイ馬ノ如シ。漂蕩奔逸(ひょうとうほんいつ)シテ、終ニマタ何ノ底ル所ゾヤ。」

(意訳)
志をしっかりと立ててかからないとのは、゛舵のない船、轡のない馬゛のようなもので、どこに流されて行くかわからない。


 現代の厳しい世の中では、望み通りに志をとげることはむずかしのですが、躓いたり、回り道をしたりと常に軌道修正をしながら進むことになります。
 仮に逆境に陥り、気が滅入る状況にも、志をしっかり持っていれば、試行錯誤の工夫し、どうにか目標に達しようと努力をします。志とは、「道標」のようなものに考えています。企業経営や人生設計にもつながるものと思います。
 志が高ければ、苦労の多くつきまといます。志を念頭に日々の暮らしで実践して行くことが大事と思います。

王陽明の、志を持つ大切さを説いた一説です。


同じカテゴリー(陽明学(王陽明の教え))の記事
 「事上磨錬」(じじょうまれん)という言葉〜陽明学〜 (2025-03-02 07:08)
 <川の流れの如く>「清濁併せ容るるは水也」プラスもマイナスも大きく包み込む器量が欲しい。〜水五訓〜 (2021-02-22 04:47)
 【日曜読書】三国志“魏”時代の5つの人物チェック、なかなか鋭い。 (2014-04-20 05:34)
 五つの心の弛み『五悪』に飲まれないように (2012-04-19 08:01)
 自分の未来を切り開くか、決意(決断)こそ大事 (2011-10-29 08:07)
 耐えて志を達成する、「四耐四不の辞」(王陽明)、 (2010-04-26 02:11)

Posted by ノグチ(noguchi) at 09:51│Comments(0)陽明学(王陽明の教え)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。