2019年10月04日

<「中庸」「中游」とは?>人は頭(トップ)になるな、木は軸になるな。〜俚諺〜

<「中庸」「中游」とは?>人は頭(トップ)になるな、木は軸になるな。〜俚諺〜

訓示の意味。経済学と倫理。

どんな丈夫な木でも軸に使われたらすりへってしまう。それと同じように、人間もトップになったら責任ばかり重くなる、という意味。

(以下、本より転載)

(中国古典思想の)「中游」志向は、あきらかに老荘思想の流れをくむものであろう。・・・
老子はまた「人に先に立たぬからこそ人の指導をすることができる。退くことも考えずに人に先に立つことのみ考えるなら。結果は破滅あるのみ」とも語っている。(中略)

要は「トップにも立たず、ビリにも落ちない。中段あたりで悠々と・・・
(以上、本より)

中庸は、時代や政治体制で、“真ん中”の位置が微妙にずれる。その軌道修正をするのが、世間の良識があると思います。

中国古典の「中庸」こそが、ひがみ、やっかみ、いじめ、 等々を、うまくすり抜ける中国4千年の知恵かもしれないですね。

人は頭(トップ)になると、人生をすり減らす。中心軸とは木もそんなものかもしれないですね。

*参考資料:守屋洋著『中国人の発想、80の知恵  


Posted by ノグチ(noguchi) at 23:57Comments(0)故事、名言、スピーチ、等