2019年10月07日

蝸牛角上の争いは避けよ!〜狭い世界で争いをするのは愚か〜(荘子)

蝸牛角上の争いは避けよ!〜狭い世界で争いをするのは愚か〜(荘子)

中国古典の『荘子』に王を諭すエピソードがあります。
「蝸牛角上の争い」
蝸牛(かたつむり)の角、つまり左右に伸びた目のことですが、その先端をある国の領地に例え、右の目の王と左の目の王とが戦いをしている。ある時、15日間戦い、双方の死者が数万人出た・・・

この話聞いた王は、怒り「冗談もほどほどにせい」と、すると意見を言っていた賢者は、
「無限の宇宙から見れば、王が隣国と争うのは、蝸牛の角上での戦いみたいなもの、もっと広い視野を持って、相手を見たらいかがでしょうか」と諭した。

唐代の詩人白楽天も、こう語っています。

蝸牛角上、何事カ争ウ
石火光中、此身ヲ寄ス
・・・

人生は短い、その人生を何のために生きるのか、目標をしっかりと設定し、他は些事と割り切るくらいの心の余裕を持ちたいものです。

要は、人生は短い、楽しく笑って生きなければ、と思います。

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