2023年02月13日

<漸進する"じっくり">若かして藩主となった上杉鷹山公は、藩士に求めた"自己改革"の手法とは?〜『上杉鷹山と細井平洲』〜

<漸進する"じっくり">若かして藩主となった上杉鷹山公は、藩士に求めた"自己改革"の手法とは?〜『上杉鷹山と細井平洲』〜

今朝は、雨が降り気温も冬の寒さはありません。いつもの時間に目覚めて、枕元の本をパラパラしていて、日々読む『易経一日一言』を手にして、2月12日の訓示、

「漸(ぜん)」は、段階を経て、順序正しく段々に進んでいくこと。

(以下、本より)

風山漸の卦

苗木が大木に育つような、ゆっくりとした進み方を勧めている。大地にしっかり根を張り、結果を焦らず着実に一枝一枝、成長によって大木となる。これは人間にもあてはまる。
(以上、本より)

成長は遅い、急がすゆっくりとやりなさい、という教えと思います。

一昨日、宇土市サッカー協会の理事会に出席して、ここ1ヶ月の活動報告を聞く中で、鶴城中サッカー部が熊本県の新人戦で、準決勝まで進んだ。コーチから、子どもたちは、試合(実践)で成長することを改めて確認した気がする、と語っていました。

新チームになり、なかなか勝てない時期が長く続いていたのは知っていたので、県下で実力No.1の強豪校に臆することなくチャレンジしている姿を私も観戦していたので、「(中体連まで)まだ半年有る、頑張れば大きく成長する」と期待を込めて感想を述べた。

チーム強化は、生徒一人ひとりの成長の集合にあると思います。一人ひとりが、努力して自己変革して、少しずつ成長を続けることと思います。

では、自己変革とは何か?

昨日紹介した作家の童門冬二著『上杉鷹山と細井平洲』に以下の一文がありました。

(以下、本より)

「自分のいいたいことばかりいわずに、他人のいうこともキチンと聞く」
ということと、
「反対者や対立者を、真っ向からやっつけるのではなく、時間をかけて柔軟に理解と協力を求めて行く根気強さを養おう」
ということが、かれらの自己変革の内容であった。
(以上、『上杉鷹山と細井平洲』より)

よく"個性を伸ばす"という言葉を聞きます。

この個性こそが、一人ひとりを成長させるヒントではないかと考えています。

一人の人間の生きる長さ(人生)は違います。しかし、今を生きている人の時間の流れは同じです。1日、1日をいかに大切に過ごすか、その積み重ねが、自らを成長(変革)させていくと思います。

>結果を焦らず着実に一枝一枝、成長によって大木となる。

>時間をかけて柔軟に理解と協力を求めて行く根気強さを養おう。

人は、人と関わりながら成長すると考えいます。スポーツにしろ、学問にしろ、縁ある方々の意見に耳を傾け、それを受け入れて実践し、反省して、さらに努力を積み重ねる。そうすると、必ず結果が出る。

急がす、騒がす、地道に、じっくり、ゆっくりと成長すれば良いと思っています。

朝から、長くなりました。お読みいただきありがとうございます。  


Posted by ノグチ(noguchi) at 06:25Comments(0)故事、名言、スピーチ、等教育問題