2008年09月02日

自分で自分の行動をチェックする(菜根譚)

自分で自分の行動をチェックする(菜根譚)

 昨日、日本の福田首相が突然辞任されました。

 どんな思いか、どんな苦労かは、当事者しか分かりませんが、大変な決断であるし、国民の期待を裏切る行為であることは間違いありません。
 食料高騰、原油高騰、年金問題未解決、景気対策等々、難問山積になのに平然と、政治空白を作り、今日はしゃーしゃーと官邸へ登庁する態度には、国家を導くリーダーの姿には写りません。

 菜根譚に、次の行動指針がありました。

(現代語訳)
 怒りが爆発し欲情が沸騰するとき、はっきりとそれに気づいている自分がいる。また、気づきながらそのまま突っ走ろうとする自分がいる。
 気づいている自分とは誰か。そのまま突っ走ろうとする自分とは誰か。ここで翻然(ほんぜん)として思いなおすことができれば、邪念はたちまち一変して心の主宰者となるであろう。

(解  説)
 気づいて抑えるか、そのまま突っ走るか、心の葛藤が生ずる。これはだれしも経験するところである。そんなとき、怒りにしても欲情にしても、感情が理性に勝つと。決って結果は良くない。

(感  想)
 自分と冷静に語る時間とゆとり、そして率直に意見を述べてくれる友人が大事と思います。物事は長いスタンスで考え、熟慮し、行動を起した方が難問山積に時には、周りの人々の賛同を得るように思います。

 昨日の福田首相の自認前に、密室で数名の対談後の「自認劇」、これでは大平総理の後の首相決定や、国民の思いをないがしろにした自民党幹部の行為としか思えません。許せない思いを持ちます。
 自民党総裁選挙は、ぜひ公明で正々堂々と公開で議論して欲しいし、もっと大事な総選挙を早く実施し、国民に信任を得たリーダーが日本を導いて欲しいと願います。

*参考資料:守屋洋著「新釈 菜根譚」


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Posted by ノグチ(noguchi) at 20:39│Comments(0)菜根譚
 
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