2023年05月14日

生き延びてきた人生>有名著名が人生の王道ではない、平凡な生き方の中に道がそなわる。

<生き延びてきた人生>有名著名が人生の王道ではない、平凡な生き方の中に道がそなわる。〜菜根譚・前編No.14〜

昨日、テレビ番組「居間からサイエンス」(録画)に、子どものようロボット「LOVOT」の制作者、林要氏を取り上げたものを見た。
 林氏は、もともとトヨタのF1レース用の車の開発をしていた。その後、ソフトバンクの孫正義氏に憧れて転職、ロボット「Pepper」開発に携わる。しかし、目標とした孫正義氏の背中は、近づくどころか、だんだん遠くに離れて行くのに気づいた。

「孫正義を追いかけても、孫正義氏にはなれない、ならば独自の道を行く」

と独立(リスクを)して、自らのアイデアで、ロボット開発に打ち込んで生まれたのが「LOVOT」でした。小さな子供を育てる感覚を持つロボットの開発に取り組み、大人気商品となっている。

その開発話を聞いていた時、私のような巷の建築士は、大した人生ではないな、と思いました。

そんな昨日の番組視聴から、今朝の読書を、読んで納得したのが、下の言葉です。

(以下、菜根譚より)

人を作りて、甚(なん)の高遠の作業無きも、欲情を擺脱(はいだつ)し得ば、便ち名流に入る。学を為して、甚の増益の功夫無きも、物塁を減除し得ば、便ち聖境に超ゆ。

【訳文】
 平凡な人間と生まれて、特別なにも高尚で遠大な事業をしなくても、ただ名誉や利益にひかれる世俗的な心を払い落とせたなら、それでも名士の仲間に入ることができる。
 学問をなして、特別になにも学識を増す努力をしなくても、ただ外物によって心をわずらわされることを減らし除くことができさえすれば、それでもう聖人の境地に到達できる。
(以上、『菜根譚』前編No.14より)

ソフトバンクの孫正義氏や、「LOVOT」の林要氏とは違いますが、私は22歳から学び始めた建築士の勉強から一級建築士になった30歳までの8年の建築知識をベースに、コツコツと施主(建主)のニーズ(ソフト面)を、私のアイデア(ハード面)で実現してきた歴史しかありませんが、菜根譚を読み、気持ちがホッとします。

この世の中には、何千万人、何億人と人が生きています。それぞれに、生きた歴史があります。その生きてきた(生き延びてきた)歴史こそが、道(人生)なのだから、臆すことなく、これからも自らの考えで、生きれば良いのではと、思いました。


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