2008年10月20日

功績はきっちり評価する(菜根譚)

功績はきっちり評価する(菜根譚)

(現代語訳)
 功績と過失の評価をあいまいにしてはならない。そんなことをすれば、部下はやる気を失ってしまう。
 好悪の感情をあからさまにしてはならない。そんなことをすれば、部下の心をとらえることができない。

(解  説)
 信賞必罰をもって臨み、えこひいきしない、ということであろう。この二か条は人使いの基本と言ってよい。
 三国志の諸葛孔明も、この二か条を忠実に守って部下に対し、その結果、「民ニ怨声(エンセイ)ナシ」(『三国志』)と、名宰相ぶりをうたわれた。

(感  想)
 私心を捨て、実績を正しく評価する事は、なかなか難しいものです。リーダーは、常にクールに仕事ぶりを見て、結果を見て、評価を下す。ごく当たり前が、ゆがめられることがある。

 その原因は、慣習だったり、噂だったり、それこそ、えこひいきでは、困りものです。兄弟でも、男と女、長男と次男、微妙な評価の違いを、注目が薄い方は、意外と気付くものです。

 まして、部下ともなると、数日でその傾向を読み取る人もいて、上司の好みや志向探ってくるやからもいます。そう言うやからに掴まる(つけ込まれる)ことのないように、「好悪の感情」を出さないように気をつけ、仕事は率先垂範で、周りを導くような言動に心掛けることが必要と思います。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 22:54│Comments(0)菜根譚
 
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