2009年02月10日

早熟は晩成に及ばない(菜根譚)

早熟は晩成に及ばない(菜根譚)

(現代語訳)
 桃やすももはあでやかな花をつける。だが、松や柏の常緑のみごとさには及ばない。梨やあんずは甘い実をつける。だが、だいだいやみかんのさわやかな香りには及ばない。
 これで明らかなように、きらびやかで短命なものは地味で長持ちするものには及ばず、早熟は晩成に及ばないのである。

(解 説)
 晩成がよいといっても、「四十、五十ニシテ聞コユルナキハ、コレマタ畏ルルニ足ラザルノミ」(『論語』)という人もいるから、そうもんびり構えてばかりもいられない。ちなみに柏とは、日本の柏とは違って、中国で見かける常緑樹である。

(感想)
 人生急ぐ必要はないが、タイミングが遅れると、無名のままになってしまう。何処で、自分をアピールすかは、常にアンテナを張って、時機を計っておかないといけないとの教えと思います。
 自分の思いと、時代の要望は、なかなかタイミングがあいません。千載一遇のチャンスをどう掴むかは、本人に努力によるしかないのかもしれません。
  

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Posted by ノグチ(noguchi) at 02:00│Comments(1)菜根譚
この記事へのコメント
賛成。追加するに、長生きすると自分の業績に受け入れ状態までわかるのである。こんなことを書いたら笑う人がいるに違いない。
Ichiro
Posted by Ichiro at 2009年02月23日 22:30
 
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