2009年04月25日

なぜ生きるのか(いい加減な気持ちでは生きれない)~言志四録~

なぜ生きるのか(いい加減な気持ちでは生きれない)~言志四録~

(現代語訳)
 人は必ず次のことを反省して考察しなければならない。
「天は何ゆえに自分をこの世に生み出し、自分に何をさせようとしているのか。
私は天が生んだものであるから、必ずや天から役割が与えられている。
その役割を果たさなければ、必ず天罰を受ける」と。
 よく考えてここまで明らかになってくると、自分はいい加減に生きるわけにはいかないとわかってくるだろう。

(感 想)
 人と関わって行くと、何かを頼まれることがあります。
 「会社の世話役」「スポーツチームのマネージャー」「子供会の役員」「PTA役員」「町内会長」「婦人会の役員」、・・・・

 誰かがしないといけないと、そのグループ、組織、地域が円滑に動かないことがあります。しかし、誰と決ったわけでなく、めぐりめぐって、役が来ます。それは、時期、自分の年齢、周りの状況、それまでの様々な言動から、(周りから)推薦の声が上がり、役を薦められることになります。

 ひどい言葉と思う人がいるかもしれませんが、「無用の用」という言葉があります。裏を返せば、世に役に立たない者は居ないとも受け取れます。人は、この世に生れた来たのは、必ず何かの役に立つために、天が生み出すと思います。

 早くに病気で亡くなる人も居ます。或いは、事故で命を落とす人もいます。でも、必ず関わる周りの人に、大きな影響を与え続けると思います。

 「なぜ生きるのか」、全ての人が常に考えることが必要と思います。

*参考資料:佐藤一斎語録「一日一言」


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・「七転び八起き」外的偶然を内的必然に変える考え方
 「だるまさんが転んだ」、でもだるまさんは、何度転んでも起き上がります。

・克(よ)く徳を明らかにす ~「大学」伝一章~
はみずからの徳をもって天下の人びとを感化するように努められた


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Posted by ノグチ(noguchi) at 07:46│Comments(1)斉藤一斎「言志四録」
この記事へのコメント
頼まれてPTA会長をやったのは 面白かった。

 先生でもいろいろありますねぇ

 Ichiro
Posted by Ichiro at 2009年04月25日 08:59
 
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