2009年08月11日

貧しいなかに風情あり。人の値打ちは後半生で。

貧しいなかに風情あり。人の値打ちは後半生で。

 みすぼらしいあばら屋も庭先を掃き清め、貧しい娘もきちんと髪をとかしていれば、あでやかとはいえないにしても、それなりに風情がある。
 男も同じだ。たとえ失意のドン底につき落とされても、ヤケを起こして投げやりのなってはならない。

(解説)
 立派な人物は、失意のドン底につき落とされても、ヤケなど起こさない。ちゃんと立ち直ってこそ、「君子」といえる。

(感想)
 苦中に活あり。ドン底でも希望を持って、前向きに考える事が大事。色々な不遇の出来事が重なることがあります。それは、自分を天が鍛錬していると思うと、やる気も出てくるものです。天は、自分に越えれない事はさせない。次のステップのために、今があると考えことが大事と思う。


人の値打ちは後半生で

 芸妓でも、晩年身を固めて貞節な妻になれば、むかしの浮いた暮らしは少しも負い目にならない。
 貞節な妻でも、白髪になって操を破れば、それまでの苦労が水の泡になる。
 ことわざにも、「人の値打ちは後半生できまる」とあるが、まったくそのとおりだ。

(解説)
『書経』に、「初メアラザルコト靡(ナ)シ。克(ヨ)ク終ワリアルコト鮮(スク)ナシ」ということばがある。初めは誰でもうまくいくが、それを終わりまで持続させる者は少ないという意味だ。晩節を全うすることはむずかしい。だからこそ、後半生の生き方で、その人の値打ちがきまってくるのである。

(感想)
 誰でも行動は起こせるが、継続がむずかしい。世界企業と言われた会社が、30年後には存在しない。これは、一人の人生のあってもそうです。
 時の寵児も、時期が来たらただの人だった。良くある話しですが、「事業」よりも、「持業」と説くのは、人生もまた持続性がなかれば、晩年に花も咲かない。志を持ち、地道にコツコツと自分の道を築くことが大事なように思います。


*参考資料:守屋洋訳編「菜根譚」


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Posted by ノグチ(noguchi) at 16:53│Comments(1)菜根譚
この記事へのコメント
老境に入ると 見えてくるものがある

 というか、後は死んしまうので 今のうちに言っとこう

 何故か 一人一殺 死んだら死刑ができないぞ

 ということで スパッと 言いましょう。

 何を? さあ 辞世の句など

 間違えた 言いたいことさ

 Ichiro
Posted by Ichiro at 2009年08月12日 00:04
 
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