2011年01月08日

<日本の問題>「正論」対談:櫻井よしこ氏×渡辺利夫氏、

<日本の問題>「正論」対談:櫻井よしこ氏×渡辺利夫氏、

 年初の「正論」の対談を読んだ。今年は、ジャーナリスト・櫻井よしこ氏と、拓殖大学学長・渡辺利夫氏の対談が掲載されていました。詳しくは、下記を検索下さい。抜粋を掲載しました。参考にして頂ければ幸いです。

(上)目覚めよ日本、「中禍」を見抜け
 http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/110103/plc1101030700003-n1.htm

(下)誇れる国の礎 憲法、教育、皇室
 http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/110103/plc1101030700004-n1.htm


<以下、正論より抜粋>

> 渡辺 何が根本的問題でしょうか

> 櫻井 普通の国家が備えている要件、外交力と軍事力を、戦後の日本が失ってしまったことに尽きると思います。
> もう一つの問題は教育です。日本の歴史をまともに教えられていませんから、尖閣諸島も北方領土の歴史も知らない人が多い。


> 渡辺 中国に対して戦略的にどのように対応すればよいと考えますか

> 櫻井 少なくとも100年間、中国は一番の脅威だと認識することが、対応の第一歩です。中国問題はアジア、アメリカにとっても同様です。特に日本は地政学的にも、文化的にも、他の国々よりも影響を受けやすい位置にあります。
>中曽根康弘元首相のように素養のあるあの世代の方々であればあるほど、「論語」、孔子のような文化、文明が中国の実像だと思っています。


> 渡辺 超大国に向かって突っ走っているように見えます。だが、内からみると、これほど巨大な社会的矛盾を抱えた国も珍しい。本質は農村の貧困です。格差、資源エネルギー不足、環境破壊、少子高齢化、頭を抱えてしまうようなテーマが無数にあります。中国国内で公務執行妨害を伴う暴力事件が全国全土でどのくらい起こったかといえば、政府公表の統計でも年間10万件以上です。

> 櫻井 1日300件以上ということになります。すさまじいことです。


> 櫻井 渡辺さんのおっしゃるポストモダニズムがどこから来るかといえば憲法からでしょう。憲法の前文には「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」とあります。世界は全部善なる国々で構成されていて、私たち日本が善い行いさえすれば問題はないのだと。


> 渡辺 アメリカにすり込まれました。

> 櫻井 確かに多くの失敗も犯して、敗れました。だが、その中にも日本人の立派な魂はありました。そうしたことを、歴史教育で一つ一つ具体的に教えていくときだと思います


> 渡辺 今の政治で保守が掲げていくべきものは何でしょうか

> 櫻井 憲法、教育、皇室の3つの価値観を標榜(ひょうぼう)する政党はどこにも存在しません。
> 誇れる国をつくりたいと切望し、次の世代の日本人、またその次の世代に恥ずかしくない国家をつくってバトンタッチしていきたいと考える人たちには支える政党がないのが現実です。


> 櫻井 日本社会には暴発するほどの元気もなくて、冒頭で申し上げたように液状化しつつあると心配しています。そんな日本人に、昔風に聞こえるかもしれませんが、「立派な日本人になることの大切さ」「戦後日本人が日本人でなくなったことの問題」を説きたいと思います。まず日本国が普通の民主主義国家の要件である外交力と軍事力を備えたまともな国になり、日本人がまともな日本人になることから再建が始まります。

> そこにたどり着くための歴史教育とともに、国際社会を広く見て、その一員であるという意識を常に忘れないでほしい。健全なナショナリズムは健全な国際主義なしにはあり得ないことも強調したいですね。
 (以上、Web産経新聞から転載)



 長い転載文を読んで頂きありがとうございます。世には色々な考えがあります。ただ国民一人ひとりは、この国を愛し、この国を守ることが必要と思っています。
 国家の目的は、色々あります。冷戦の秩序が崩壊し、中国の経済成長+軍事的パワーの増強、朝鮮半島の不安定化、アメリカの勢力図が少しづつ変化しているように感じます。

 日本は、どこへ向かうのか?

 渡辺氏、櫻井氏の考えが全部正しいと鵜呑みにする人はいないと思います。しかし、似たような感覚を覚えている方も多いと思います。日米同盟、以前では日英同盟、信頼関係で日本国家がこれまで歴史を作って来ました。北朝鮮半島の6ヶ国協議の難しさは、中国の拡大路線も含め、複雑化しています。

 東洋の端に位置する日本ですが、それは舟の時代の話であって、現代はインターネット時代、航空機の時代です。日本を中心にして、周りの関係、あるいは2国間の信頼をたくさん作って行くことも重要と思います。今日の日記は、私の考えを語るのではなくて、みなさんに読んで頂ければと思い書きました。

 月に1度、安岡正篤先生の著書を読む輪読会「熊本師友会」に、毎回は参加できませんが、末席に加えてもらっています。安岡先生の「日本精神の研究」なる難しい本の解説を聞き、日本人の素晴らしい歴史、実績、先見性、等々、私たちが教えられて来なかったたくさんの歴史を知らされます。

 櫻井氏ではないですが、日本人はもっと日本の歴史、日本人が成してきた歴史をもっと学ぶべきと思います。21世紀は、グローバルな国際関係もしっかりやって行くことが重要です。国家もですが、個人としても尊敬しあう交流が重要と思っています。今月末に、カナダの友人が熊本へ来ます。「朋遠方より来るあり」の楽しい気分を感じるものです。

 社会に関心を持ち、未来世代に良い社会を渡せるように、一人ひとりが行動をして行きたいものです。



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Posted by ノグチ(noguchi) at 09:27│Comments(0)意見・異見
 
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