2012年03月19日

目標を定め、目の前の仕事を着実にこなす

目標を定め、目の前の仕事を着実にこなす

 おはようございます。今朝は、雨の熊本です。夜は、地域の世代間交流のスポーツイベントなのだが、雨が上がると良いのですが。

 さて、朝の読書で、「教育とは環境づくりである」 が目についた。作家の田辺昇一氏の本『心に革命を起こせ』ですが、なるほどと思う内容なので、抜粋を紹介します。
(以下、転載)
 朱に交われば赤くなる、という。人間意志の弱い動物だから、環境に支配されやすい。
 教室にカンヅメにするだけが教育ではない。
 伸びようという意欲のある人は、自ら、自分が伸びやすい環境に身をおこうと努める。
 大成した人は、自ら飛び込んで、自分を教育する場をつくっている。
 目標も命令も、「仕事の遂行」と同時に「教育」 という両面の目的を達成できるように、一貫したポリシーを持たなければならない。
 日常業務のなかに教育的配慮がなければ、効果は上がらない。
(以上、『心に革命を起こせ』から転載)

昨日から参加する、ベンチャー大学だが、大学生や若いビジネスマンを対象に、企業家や研究者の話を聞き、塾生同士で討論し、起業家精神を養う目的のようです。
 昨日は、熊本の歴史を学ぶ野外教室に参加し、今日も午前中、同行させてもらいます。

 陽明学の祖、王陽明の教示に「事上磨練」があります。
 意味は、生活から隔絶された学校で学ぶのではなく、日々の生活や仕事の中で、自分を磨くことが大事と説いています。

 熊本のベンチャー大学は、企業が支援して、毎週土曜日に、朝から夕方まであるそうて、男女を問わず募集する。なかなかユニーク企画で、今後注目していきたい。

 職場は、自分の思いと違い、思うようにならないことも多い。だが、その中でも伸びて行く人もいる。
 田辺昇一氏は、企業コンサルの視点から、大成した人は、与えられた場を自ら教育の場に変えている。自分が伸びやすい場にすすんで身をおくこと。と、説いています。

 王陽明も、田辺昇一氏も、目の前の不都合から逃げるのではなく、果敢に挑戦し、自分の居る場を、自らの教育の場に変える努力こそ、大切なのかもしれない。

 更に伸びるためには、自分の仕事の他に師友を持つこと、多勢を誇る人もいますが、数は少なくても志の高い人に出会うように努めることが大事と思います。

 人生、長いようですが、光陰矢のごとし、時の過ぎるのは早いものです。周りの華やかさに振り回されず、自分の目標を定め、目の前の仕事を着実にこなして行くことが、自分を鍛える最良の手段なのかもしれません。


同じカテゴリー(意見・異見)の記事画像
一般人が使う「先生」には2つの意味がある。「尊敬」か「からかいか」か?
男性社会は、男女共同参画条例を作るまでは熱心だが、その運用にはまったく関心が無い。
同じカテゴリー(意見・異見)の記事
 「人間から生きがいを奪うほど残酷なことはない。人間に生きがいを与えるほど大きな愛はない」〜神谷美恵子〜 (2024-10-18 23:01)
 <教育の中心は、人の道を教える>広域強盗事件。金まみれの人生の結末とは、どんなものか、歴史を学ばない人間の醜態と思う。 (2023-02-07 08:27)
 <田辺聖子風「教える」>幸福な人はむつかしいことを考えたがる。世間話、噂話、等々。〜『苺をつぶしながら』〜 (2022-05-06 06:39)
 <今日はゲーテ「結婚生活」>結婚生活とは、複雑に絡み合う、人間関係の実践そのもの。〜やっと発言する気持ちに!〜 (2021-06-02 16:17)
 いじめ(=集団づくり)はヒトとしての本能ですから、原理的には根絶できません。〜『不愉快なことには理由がある』より〜 (2019-12-12 09:33)
 「地域主権」各自が自分の地域の経済や民主主義を発展させていく責務を負うという考え方。 (2014-08-02 11:29)

Posted by ノグチ(noguchi) at 13:55│Comments(0)意見・異見
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。