2013年02月23日

〈神山町の理想〉徳島空港から車で80分、山の町にIT企業集う

〈神山町の理想〉徳島空港から車で80分、山の町にIT企業が集う

徳島県の山の町で有名なのは、「葉っぱビジネス」で成長をつづける上勝町があります。お年寄りが、IT ツールを使いこなして、東京の築地市場に、料理の飾り(色どり)に使う゛葉っぱ ゛を出荷しています。

今日の話題は、同じ様な山の町の取り組みです。徳島県神山町は、2011年のテレビのデジタル化で、視聴が厳しい地域で、県が276億円をかけて光ファイバーを整備した。

その前から、この神山町は町へ職業人を呼び寄せている。例えば、町に居なかったパン焼き職人を全国に呼びかけて、来てくれた。以来、ウェブ技術者、映像製作者も招いた。やがて、菓子職人が来たり、平成10年秋に、最初のIT 企業が進出した。そして光ファイバー回線整備で加速している。

この呼び寄せ事業で、08~10年に、20代、30代の夫婦ら約70人が移住した。さらに、IT企業が地元雇用で、20代30代を4人採用して、事業も拡大している。

この中心的な役割をしているのが、NPO法人「グリーンバレー」で、空き家を利用した町おこし事業「ワーク・イン・レジデンス」です。

町と協力して、補助金で若い家族を誘うのではなく、町の理想像を描き「そのために必要なのはこんな職業人」とネットで、逆指名する。その第一号が、パン焼き職人でした。

自然豊かで、ゆったりした環境が、新しい発想を生み出す。都市の喧騒から隔絶されながら整備されたネット環境を、日本マイクロソフト社も2度視察し、「ここは新しいワークスタイルの可能性がある」と評価している。

NPO 理事長の大南信也氏は、「四国霊場でもっとも厳しい焼山寺を訪ねる遍路さんを暖かくもてなす伝統が、事業に生かされている」と語る。

国頼りではなく、「我々の地域は、こんな未来を目指す」と、全国に職業人を呼び寄せる、逆転の発想が必要なのかもしれません。

私は約20年、色々なことを知るために、県内だけでなく、九州、関西、関東へ出向いた。これからは、色々な人が私の住む地域に集まって来るような場所に出来るといいなと思います。



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Posted by ノグチ(noguchi) at 08:30│Comments(0)意見・異見
 
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