2008年04月25日

(平和に「忍」)胎動は、衰退の極みに生じる。(菜根譚)

(平和に「忍」)胎動は、衰退の極みに生じる。(菜根譚)

 下り坂に向かう兆しは、最盛期にあらわれ、新しいものの胎動は衰退の極みに生じる。
 順調なときにはいっそう気持ちをひき締めて異変に備え、難関にさしかかったときにはひたすら耐え忍んで初志を貫徹しなければならない。

(解説)
 唐の時代に、張公芸という人物がいたが、この家の人は、「九世同居」つまり大家族が同じ家に仲睦まじく暮らしていることで知られていた。
 時の皇帝が巡幸の途次、その邸に立ち寄って、「九世同居」の秘訣をたずねたところ、張公芸は、「紙筆ヲ請負イ、タダ百余忍ノ字ヲ書クノミ」だったという。

(感想)
 外から見ると、とても仲睦まじく、すばらしい生活に思える家庭も、そろえぞれ個性の違う人間同士、日々の意見の食い違いに、戸惑う事が多々あると思いますが、それを調整し、大家族が暮らすには「忍」の一字に尽きる教えは、感銘を受けます。

 「絶頂期に衰退の目が起り、どん底に上昇の兆しが見える」、苦しみの中にこそ楽しみを見つけ、好調な時にこそ厳しく自分を省みる心がけを忘れないの言葉は、ごく当たりまえのことですが、これがなかなかできないのが、人間の性分と思います。

 「順調なときにはいっそう気持ちをひき締めて異変に備え・・」今日も、気を引き締めて、仕事に向かいたいと思います。

*参考資料:守屋洋著「新釈 菜根譚」



Posted by ノグチ(noguchi) at 06:36│Comments(0)TrackBack(0)菜根譚

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