2014年04月17日

心は言葉と表情に現れる。志のある人、志のない人。〜言志四録〜

心は言葉と表情に現れる。志のある人、志のない人。〜言志四録〜

おはようございます。朝ウォーキングの挨拶、明るく気分良くなるように、元気な声で交わす。安岡正篤先哲は、「挨拶は、相手にしているが、実は自分へもしておる」とあった。その時の心情が挨拶に出ることもある。また、人は後ろ姿が大事という人もいます。気持ちを切り替えて、今日も一日元気の過ごしたいと思います。

朝読書で、数日前からまた読んでいる佐藤一斎の訓示録『言志四録』を、渡辺五郎三郎氏による編著『佐藤一斎 一日一言』のはじめの方にある教示を読み、日々気持ちを切り替えることは大事と思います。

(以下、本より転載)

心は言葉と表情に現れる

心の形(あら)わるる所は、尤も言と色とに在り。言を察して色を観れば、賢と不肖と、人痩(かく)す能(あた)わず。

【訳】
人の気持ちが最もよく現れるところは言葉と表情である。言葉の内容を推察して顔色を見れば、その人が賢い人か愚かな人かがわかるもので、人はそれを隠すことはできないものである。
(以上、『佐藤一斎 一日一言』より)


朝の挨拶、毎日交わしていると相手の心情を察することができるもので、上司や部下の心の状況を察して、言葉かけをすることはとても大事と思います。訳の中で、

>賢い人か愚かな人かがわかるもの

から、別の訓示目が停まった。

(以下、転載)

志のある人、志のない人

志有るの士は利刃(りじん)の如し。百邪辟易(ひゃくじゃへきえき)す。志無きの人は鈍刀の如し。童蒙(どうもう)も侮翫(ぶかん)す。

【訳】
志のある者は鋭利な刃のようなもので、多くの魔物も退散してしまう。志のない人は切れない刀のようなもので、子供ですら馬鹿にする。
(以上、『佐藤一斎 一日一言』より)


江戸の賢人の人間分析は鋭いと思います。自分も周りから観察されていることを意識して、言動に気をつけたいと思います。今日の午後は、地域の代表と共に挨拶回りがあります。合う方々に、元気な挨拶を届けたいと思います。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 07:23│Comments(0)斉藤一斎「言志四録」
 
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