2010年12月06日

理想の実現は遠き先にあらず常に身近にあり(勝部徳太郎)

理想の実現は遠き先にあらず常に身近にあり、大決心の実行は明日を待たぬ(勝部徳太郎)

 昭和の大農家に、勝部徳太郎氏がいる。東洋の小麦王と言われた勝部氏は、哲学者か、詩人かと思える言葉を残している。時代を引っ張ったリーダーの言葉は、短いが心を動かすものがある。 

「誰もやったことのない仕事、誰もやれない仕事こそ男としてやり甲斐のある仕事だ」

「十年辛抱せよ十年の歳月は立派に成功できる歳月である」

「信用ほど大きい資本はない、自信ほど大きい財産はない」

「同業者が多くとも心配するな、やがて、不熱心なもの、不親切なもの、不熱練なものが落伍して、その反対のものが残る・これが成功者と言われる人だ」

「理想の実現は遠き先にあらず常に身近にあり、大事業も今日の只今より始まる。大決心の実行は明日を待たぬ」

 土曜日に、宮崎兄弟の生家をたずねた。荒尾市が制作した4兄弟を紹介するビデオの末尾のことば「理想は実行しないと夢想に終わる」があった。

 勝部氏は、戦前戦後、厳しい北海道の地で、冬場の出稼ぎせず、若いころは一日18時間以上働き続け、終戦直後に花を栽培、次にイチゴを栽培、全く違った発想で北海道を驚かせ、次に本格的に始めたのが小麦の大農場です。
 一軒の家族農業で、100haを越える農地を大型農業機会をアメリカから導入し、昭和50年代には東洋一の小麦農家になった。

 勝部氏は、資産を子どもに残さず、勝部財団を作り後進の指導に当たった。勝部氏の伝記の遺訓が上記のものですが、「小学校しか出ていない」と勝部氏は、控え目ですが、その体験、学問の深さから出てくる言葉は、心に響くものばかりです。

 今日、私は初めての定例議会で、これまでの色々な思いが頭をめぐりますが、勝部氏の遺訓を再度読み、今日の議会へ臨みたいと思います。

*参考資料:「勝部徳太郎翁伝記『農業は大地に鍬で彫る版画なり』」
 この本は、全国の有志が集まり制作された本です。  


Posted by ノグチ(noguchi) at 07:31Comments(0)故事、名言、訓示、スピーチ