2010年12月13日

詩「ゆずり葉」に感動、「第3回九州グリーツーリズム大会」参加

~詩「ゆずり葉」に感動~

「第3回九州グリーツーリズム大会」に参加 
 
 12月10日夕方から、大分県宇佐市安心院町まで移動、たぶん間に合わないと思っていたので、事務局に泊まりの場所を聞き、民泊のオーナーに同宿の仲間と一緒の移動しました。佐賀市、大分市、宮崎県西米良村のグリーツーリズム関連に関わる方々でした。

(グリーツーリズム関連の夜なべ談義会)
 2次会が、民宿で始まりました。私は、実質の夕食で、酒を酌み交わしながら夜遅くまで意見を交わしました。農業の厳しさ、中山間地の苦労、市場経済でどう生き乗るか、TPPの問題、後は、それぞれの人生観、将来のこと、次世代のこと、19時半から0時過ぎまで、話をしていました。とても有意義が議論で、次回の参加して話をしましょうということになりましら。

(スローフード大会)
 翌日は、安心院の文化センターで、大分県の5地区に宿泊した参加者が全員集まり、日本昔話の声優の常田富士男氏が基調講演、常田氏と自然科学者の菊奈良義氏の対談、昼食がスローフード大会、最後が全体討論会でした。九州グリーンツーリズム大会は、3回目で前回は人吉市、来年は鹿児島の南さつま市で開催予定です。
 中山間地や漁村での体験型観光「グリーンツーリズム」の可能性を探りに、今回参加しました。色々な収穫多い、安心院訪問になりました。来年2月に、安心院スローフード大会に、私の地元の婦人会と参加したいと思っています。
 基調講演の常田氏が朗読した詩「ゆずり葉」が、とても印象に残ったので、末尾に紹介します。


<常田富士男氏の詩の朗読>

『ゆずり葉』 河井酔茗 作

子供たちよ。
これはゆずり葉の木です。
このゆずり葉は
新しい葉が出来ると
入り代わって古い葉が落ちてしまうのです。
 
こんなに厚い葉
こんなに大きい葉でも
新しい葉が出来ると無造作に落ちる
新しい葉にいのちをゆずってー

子供たちよ
お前たちは何をほしがらないでも
すべてのものがお前たちにゆずられるのです
太陽のめぐるかぎり
ゆずられるものは絶えません。

かがやける大都会も
そっくりお前たちがゆずり受けるのです。
読みきれないほどの書物も
幸福なる子供たちよ
お前たちの手はまだ小さいけれどー。

世のお父さん,お母さんたちは
何一つ持ってゆかない。
みんなお前たちにゆずってゆくために
いのちあるもの,よいもの,美しいものを,
一生懸命に造っています。

今,お前たちは気が付かないけれど
ひとりでにいのちは延びる。
鳥のようにうたい,花のように笑っている間に
気が付いてきます。

そしたら子供たちよ。
もう一度ゆずり葉の木の下に立って
ゆずり葉を見るときが来るでしょう。

                  <引用終わり>
  


Posted by ノグチ(noguchi) at 17:28Comments(0)講演テーマ