2014年06月06日

〜心の内は隠せない〜勝海舟は、何も関係ない時に人に会うことが好きだった。

〜心の内は隠せない〜勝海舟は、何も関係ない時に人に会うことが好きだった。

こんばんは、アッと言う間に1日が過ぎました。午前中は、6月定例議会でした。市長選後の最初の議会で、雰囲気は少し違っていて、空気は変わったと感じました。これは、より良き議論ができる雰囲気だなと感じ、今回の議会は意味の大きい定例議会になるように思います。

午後は、建築の打ち合わせが続き、移動ばかりで、時間が済みました。夕方から宇土市議会の防衛議員連盟の総会に参加しました。私は、横井小楠に「海防」の重要性から、防衛議員連盟に加えていただきました。東アジアの緊張は、世界の懸念事項のなっています。

さて、友人で先輩議員の藤井慶峰氏の父様が亡くなりました。御歳98才でした。お通夜は、荘厳なもので、総勢24名の僧侶(曹洞宗)が唱える通夜のお勤めに、揃った音読は、心にジーンと響きました。

藤井先輩の通夜の言葉で、印象に残ったのは、お父様の2年前の家族へのメッセージは、「努力、努力、頑張れ」でした。96才の時のメッセージは、前向きで心のこもったメッセージ、素晴らしいですね。15才で仏門に入り、常に前向きに行き続けた先人からの訓示は、迫力が違うと思います。

さて人間の実力とは?

熊本出身で、共同通信の論説委員長だった政治評論家の故内田健三氏との出会いは20年前で、私の社会活動の先生は東海大学名誉教授(当時、経済学部教授)の高宗昭敏先生の勉強会でした。それから7年くらい経った時でしょうか、熊本で内田健三氏が熊本で講演をされた時、空港へお迎えに行きました。会場へ向かう車の中での会話です。内田氏は、当時80才でした。

「野口さん、歳を取れば身体は動かなくなるが、精神はいくらでも成長する。(私も)まだまだ勉強です」

当時私は39歳でした。言葉を聞き、身が引き締まる思いを忘れません。

人間の器量、意識レベルは、どんな場面(時)気づくでしょうか。

日々読む佐藤一斎の訓示録『言志四録』の「言志後録185条」にありました。

(以下、『佐藤一斎一日一言』より転載)

【現代語訳】

心の内は隠せない

戯れ言(ご)はそもそも真実のことではない。しかし、心に潜んでいることは、必ずふざけているうちに現れてきて、覆い隠すことができないものである。
(以上、本より)

人間観察は、欲目を捨てて人物を観ることが大事。

真面目な議論は構えるので、本心は見え難いが、仲間に打ち解けた飲み会や、地域の集まりの打ち上げなどに出席すると、 色々な人間模様、人生観、目標とするもの等々に気づくことがある、私はこの人間味が好きで、飲み会にはできるだけ参加し、可能であれば最後まで付き合うようにしています。

勝海舟は、何も関係ない時に人に会うことが好きだった。だから人間性がわかる。江戸無血開城ができたのか、山岡鉄舟の覚悟を導けたか。さらに、薩長軍が江戸攻撃した時、江戸火消し軍団と協力して江戸の住民全員助ける準備もしていた。

人間性は、用がある時に会うようでは、よく見えない。戯言が言えるような場に、気兼ね無く参加できる人間関係づくりも大事と、内田健三氏や勝海舟の行動から学びました。人間観察で定評のある三国志の英雄諸葛孔明の人間分析法に、「酒を飲ませて(飲んで)観る」があります。心許した時の言動こそ人間性が出るのかもしれませんね。

色々勉強した1日になりました。そろそろ、明日の活動の準備をしたいと思います。
  


Posted by ノグチ(noguchi) at 22:47Comments(0)斉藤一斎「言志四録」意見・異見