2014年06月21日
相手の気持ちになる。「わけはわからへんにゃけど、靴の減り方でわかんねん」
相手の気持ちになる。「わけはわからへんにゃけど、靴の減り方でわかんねん」
おはようございます。今朝は、雨の熊本です。さて昨日から読む、『祇園の教訓』に靴の話があった。たかが靴で、その人の人生が見える話です。
下足番で出世したのは、豊臣秀吉ですが、下足番は大きな料亭には、必ずおられるものです。京都の老舗お茶屋さんには長年下足番を勤めていて、お客様の靴を日頃からよく見ています。ホテルで言えば、車のドアを開けるドアマンですが、ドアマンと下足番は、少し意味合いが違うように思います。
岩崎峰子さんは、「身だしなみで大事なポイントは何かと尋ねられたら、私は「足元」と答えます」と本にありました。要は、いくら高級なスーツや着物を着ていても、靴や草履が汚れていると「その人となり」がわかるそうです。
老舗の下足番のおっちゃんに聞くと、「お座敷にいらっしゃるお客様はどの方もキチンとした靴を履き揃えていらっしゃるので、くたびれた靴を履いている方はおいでになりません」、靴でその人がわかるというのが本当のことらしいのです。
これは、『祇園の教訓』のエピソードですが、(以下、本より転載)
ある日、いつも黙って靴を履き揃える下足番のおっちゃんが、会社の社長をしているのお客様に、「社長さん、後生どっさかい、早いとこお医者さんに行っとくれやす」と頼んだのです。長年、そのお客様の靴を見ていたおっちゃんが、ここ1ヶ月、靴の減り方がいつもと違うと感じ、思い切ってお話ししたのです。
「どっこも悪いことないのにな」と不審に思いながらも、そのお客様が病院に行って精密検査をすると、はたして、肝臓に異変が見つかったというのです。早期発見だったので、その方はいまもお元気に仕事をしていらっしゃいます。
(以上、岩崎峰子著『祇園の教訓』より)
医学知識も無いただの下足番ですが、日々の観察力、お客様の様々な言動の情報に関心を持っているから、変化を見つけることができるのだと思います。岩崎峰子さんが、そのおっちゃんに聞いたら「わけはわからへんにゃけど、靴の減り方でわかんねん」と答えたとありました。
自分の仕事を、ただ日々の時間つぶしとしてしているのか、関わる人たちの役に立とうとしているのかで、一瞬にすれ違う下足番の仕事でも、縁ある方の身体の変化にも気づくことができる。仕事とは、魂(気配り)を込めてやらなければならない、と今朝の読書で思いました。
以前、老舗ホテル「帝国ホテル」のベテランのドアマンが、約8000人の方の名前を記憶し、ドアを開けた瞬間に「◯◯さま、いらっしゃいませ、お待ちしておりました。」と挨拶をしていたのをテレビで見ました。ただのドアマンではないと思いました。
ルーチンワーク(繰り返す仕事)に近い、下足番やドアマンの仕事ですが、相手の気持ちを思いやっているか、いないかで、仕事の深み、お茶屋さんやホテルでの存在感が違うし、お客様が、最初に挨拶する人が「常に自分ことに気をつけている」と思える気分にさせる心遣いは嬉しいものです。
日々の仕事は、誰もが変化無く、つまらないものですが、最初に会う、電話する時、催しの準備側、受け入れ側の苦労に思いを馳せて、お世話になる側は謙虚に申し入れをするのが、良い効果が出るように思います。九州の龍馬会仲間が集まる7月12日の催しですが、少ない人員で準備をしていますが、お茶屋さんの下足番にはなれませんが、できる限りのおもてなしの用意をしたいと思っています。
今日は雨のようですが、一日元気に、明るい気持ちで過ごしたいと思います。
おはようございます。今朝は、雨の熊本です。さて昨日から読む、『祇園の教訓』に靴の話があった。たかが靴で、その人の人生が見える話です。
下足番で出世したのは、豊臣秀吉ですが、下足番は大きな料亭には、必ずおられるものです。京都の老舗お茶屋さんには長年下足番を勤めていて、お客様の靴を日頃からよく見ています。ホテルで言えば、車のドアを開けるドアマンですが、ドアマンと下足番は、少し意味合いが違うように思います。
岩崎峰子さんは、「身だしなみで大事なポイントは何かと尋ねられたら、私は「足元」と答えます」と本にありました。要は、いくら高級なスーツや着物を着ていても、靴や草履が汚れていると「その人となり」がわかるそうです。
老舗の下足番のおっちゃんに聞くと、「お座敷にいらっしゃるお客様はどの方もキチンとした靴を履き揃えていらっしゃるので、くたびれた靴を履いている方はおいでになりません」、靴でその人がわかるというのが本当のことらしいのです。
これは、『祇園の教訓』のエピソードですが、(以下、本より転載)
ある日、いつも黙って靴を履き揃える下足番のおっちゃんが、会社の社長をしているのお客様に、「社長さん、後生どっさかい、早いとこお医者さんに行っとくれやす」と頼んだのです。長年、そのお客様の靴を見ていたおっちゃんが、ここ1ヶ月、靴の減り方がいつもと違うと感じ、思い切ってお話ししたのです。
「どっこも悪いことないのにな」と不審に思いながらも、そのお客様が病院に行って精密検査をすると、はたして、肝臓に異変が見つかったというのです。早期発見だったので、その方はいまもお元気に仕事をしていらっしゃいます。
(以上、岩崎峰子著『祇園の教訓』より)
医学知識も無いただの下足番ですが、日々の観察力、お客様の様々な言動の情報に関心を持っているから、変化を見つけることができるのだと思います。岩崎峰子さんが、そのおっちゃんに聞いたら「わけはわからへんにゃけど、靴の減り方でわかんねん」と答えたとありました。
自分の仕事を、ただ日々の時間つぶしとしてしているのか、関わる人たちの役に立とうとしているのかで、一瞬にすれ違う下足番の仕事でも、縁ある方の身体の変化にも気づくことができる。仕事とは、魂(気配り)を込めてやらなければならない、と今朝の読書で思いました。
以前、老舗ホテル「帝国ホテル」のベテランのドアマンが、約8000人の方の名前を記憶し、ドアを開けた瞬間に「◯◯さま、いらっしゃいませ、お待ちしておりました。」と挨拶をしていたのをテレビで見ました。ただのドアマンではないと思いました。
ルーチンワーク(繰り返す仕事)に近い、下足番やドアマンの仕事ですが、相手の気持ちを思いやっているか、いないかで、仕事の深み、お茶屋さんやホテルでの存在感が違うし、お客様が、最初に挨拶する人が「常に自分ことに気をつけている」と思える気分にさせる心遣いは嬉しいものです。
日々の仕事は、誰もが変化無く、つまらないものですが、最初に会う、電話する時、催しの準備側、受け入れ側の苦労に思いを馳せて、お世話になる側は謙虚に申し入れをするのが、良い効果が出るように思います。九州の龍馬会仲間が集まる7月12日の催しですが、少ない人員で準備をしていますが、お茶屋さんの下足番にはなれませんが、できる限りのおもてなしの用意をしたいと思っています。
今日は雨のようですが、一日元気に、明るい気持ちで過ごしたいと思います。