2014年06月25日

役・仕事が増ええるほど、さらに工夫が必要。

役・仕事が増ええるほど、さらに工夫が必要。

蒸し暑い熊本です。午前中は、宇土市観光協会会長を訪ねて、龍馬社中の九州ブロック総会及びシンポジウムのご案内を届け、協賛のお願いもしてきました。久々にゆっくり語っていたら、アッと言う間に1時間が過ぎていました。地元中学校の保護者会でもご縁のある方で、語り出せば色々と出てくるものです。

さて、用事・仕事が重なってくると時間の調整も含め、知恵が必要なことと、順番を間違えないようにしないといけません。昨日も、九州外の龍馬会へ案内作成と送付、県内の歴史に興味ある方への案内の送付、加えて、建築の打ち合わせ、リフォームの現場確認、建築事務所での図面担当のスタッフと打ち合わせ、夕方から2つの市民活動の打ち合わせと続きました。

順番を間違えると、移動が伴うことなので、そこ30分はすぐずれてしまいます。昨日は、まあまあ上手くいったと反省します。6月25日の『佐藤一斎一日一言』の訓示は、

・工夫忘るべからず(言志後録246訓)
「酬酢粉紜中(しゅうさくふんうんちゅう)にも、提醒(ていせい)の工夫(くふう)を忘る可(べ)からず」

【現代語訳】ごたごたした仕事中でも、自分の本心を失わないための工夫を忘れてはいけない。
※1:酬酢ー酒杯のやりとり、転じて応対のこと。
 2:提醒ー本心を呼び覚ますこと。

熊本で活動をつづける市民リーダーの一人は、自分の会社の仕事を効率的にさばくため、創業以来毎朝5時に会社に出社しているそうです。一時期は、自分の経理事務所と総合病院の経理課長の2役を務めた時期もあったと、出会った後に知りました。まーっ、一年中何かの活動に参加していることを続けておられ、明日も新たな活動を起こされます。常に前向き姿勢が、人生を切り拓くのだと思います。

人間一人に与えられているのは、身体1つと24時間。これをいかに多用に使うか、けっこう工夫が必要と、私などは昨日一日でも反省ばかりです。

先人たちも同様に悩んでいたようで、庶民の学校で世界一古い歴史を持つ、岡山藩の「閑谷学校」がありますが、これを創った池田光正公は、多用な中で勉強するために、参勤交代時はもとより、ちょっとした移動時にも、馬に読みたい本を木箱二つを背負わせて連れて回ったそうです。寸暇を惜しんで学ぶ生き方を、現代人はもっと学ぶ必要があると思います。  


Posted by ノグチ(noguchi) at 12:26Comments(0)斉藤一斎「言志四録」私の意見