2018年03月15日

<人事と天運>処置に困った出来事に遭遇したら、むやみに行動してはいけない。〜言志四録・182〜

<人事と天運>処置に困った出来事に遭遇したら、むやみに行動してはいけない。〜言志四録・182〜

おはようございます。今朝は、ウォーキングはお休みです。

さて、枕元の本を開くと、冒頭の言葉が目に入りました。また、3月27・28日の訓示は「天命と人事」の名言ですが、現代語訳すると、

(以下、抜粋)

また、人事(人の行い)を尽くしても成功しないこともある。これは道理からすれば成功するはずだが、まだ天運(時期)が至らないからである。天運が到来すれば必ず成功する。反対に、人事を尽くさずに偶然に成功することがある。これは道理の上では成功するはずないのだが、天運がすでに来たためである。そういうのは、最後には失敗することになるだろう。
(以上、『佐藤一斎一日一言』より)

物事、出来事には、タイミング(天運)が大事なのだと思います。

私は、1999年にインターネットを利用するようになり、翌年にはホームページを立ち上げた。しかし、世がインターネットとはなんぞやな時期、アクセスは有れど、当時、メーリングリストのミドル(30代・40代)に300人程度、それも世界に散らばっていた時代でした。要は早すぎた!

でも、約3年ネット上に上がっていたせいで、我々の建築仲間に仕事が舞い込んだこともありました。でも、情報拡散には至らなかった。

で、仕事よりも個人としての発信に時間を使うようになり、逆に仲間が広がっていきました。

何事にも、天運そして志(人事)が大事だなと、ネット活用歴19年から振り返ります。2002年6月から、ネット上に文をアップし続けて来ました。最近、身近な地域で、少しづつ仲間が増えているように感じる、今日この頃です。

最後に冒頭の訓示は、(現代語訳)

「処置に困った出来事に遭遇したら、むやみに行動してはいけない。よい機会(天運)が到来するのを待って、これに対応すべきである。」  


Posted by ノグチ(noguchi) at 06:50Comments(0)斉藤一斎「言志四録」