2018年03月23日

<驕れる者は久からず>敗事(はいじ)は多く得意の時に因り、成功はつねに苦辛(くしん)の日に在る。

<驕れる者は久からず>敗事(はいじ)は多く得意の時に因り、成功はつねに苦辛(くしん)の日に在る。

得意満面の輝く瞬間は誰にも起こります。その時は、天に昇るごとく有頂天になるものです。そんな時の言葉に、「浮き足立つ」の訓示もあります。

会社は、「社屋を建てた時が危ない!」と聞くこともあります。

元号「平成」の命名者の安岡正篤先哲の訓示を集めた『安岡正篤一日一言』に次の言葉があります。

(以下、本より)

先賢が教えてくれている。ーー 愚はよく他の欠点を挙げるが、自己の欠点を知らない。話はうまいが、行いはつまらぬ。若い時はうかうかして過ぎ、壮時にはせかせか動き廻り、老年には愚痴ばかりになり易い。正に、敗事は多く得意の時に因り、成功はつねに苦辛の日に在る。やはり平生(へいぜい)能く道を聞くことだ。
(以上、『安岡正篤一日一言』より)

おしゃべりの多い者は動かない。

語るよりも前に動くこと。あるいは、知行合一は、知ったことは行う、の意味ですが、これがなかなか実行出来ないのが常である。

>他の欠点を挙げるが、自己の欠点を知らない。話はうまいが、行いはつまらぬ。

こんな風に、見られてはいないか。自らの立ち居振る舞いを、時々謙虚に反省することも必要と思いました。  


Posted by ノグチ(noguchi) at 06:37Comments(0)安岡正篤語録