2021年07月30日

怒ると相手にうつる。〜喜怒哀楽は伝染する〜

怒ると相手にうつる。〜喜怒哀楽は伝染する〜

オリンピックとか、ドラマとか、周りでも、誰かが泣いているを見て、自分も泣く。これを「もらい泣き」と言います。

養老孟司著『養老先生のさかさま人間学』に、冒頭のことが解説されていた。

本の内容を要約すると、

怒る、悲しむ、楽しむ、

不思議なことに、この三つの感情は他人にうつります。伝染する。

 怒ると同じ。相手が怒っているとよくけんかになります。これもうつるわけですが、どっちが先に起こったか、最後には分からなくなるのが普通です。
(以上、本より)

"怒る"に付随する感情に、

怒鳴る

見下げる

恨む

邪魔する

いじめる

嫌がる

相手の何かに"怒る"と付随していろいろな、負の行動が始まる。

中国の諺に、「陰口は、自らに返る」今の訓示があるそうだ。

また「尽心」の本来の意味は、人に心を尽くすのではなく、自らの心を育てることを尽くすということと知った。

「尽心」の教えからすると、人に「怒る」ことは、実は自らに怒ることになる。

人に怒ると、自らの心が鎮まらないから、自らの心を痛めることになる。

怒るに付随する行為は、自らの心を痛めていることになるのではないか。

人への怒りは、相手は伝わり、その反動から、実は自らの心を痛めている。

養老先生のさかさま人間学

なかなか、生き方のヒントが、詰まっているように思います。

人に嫌がらせをすると、自らの心を痛めていることになる。

人間誰でも陥る感情、気をつけねば!


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