2009年04月02日

(徳川家康)人の一生は、重きを背負うて遠き路を行くが如し

(徳川家康)人の一生は、重きを背負うて遠き路を行くが如し

 「人の一生は、重きを背負うて遠き路を行くが如し」の言葉ではじまる、知る人ぞ知る名言ですが、徳川家康の遺訓、第一条です。以下、全文です。

<東照宮遺訓>

一、人の一生は、重きを背負うて遠き路を行くが如し。急ぐべからず。
一、不自由を常と思えば不足なし。
一、心に望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。
一、堪忍は無事長久の基。
一、怒りを敵と思え。
一、勝つことばかり知りて負くるを知らざれば、害その身に至る。
一、己を責めて、人と責めるな。
一、及ばざるは過ぎたるに勝れり。

(解説)
「人の一生は、重きを背負うて」という人生観は、決して「人生は艱難辛苦の連続だ」という悲観的・避難的な人生観ではない。
人生の楽しみとか喜びとは自分で掴み取るしかなく、そのためには重き荷物を背負わなければならない、むしろ、その苦しみや辛い思いに耐え、自らの手でそれを乗り越え解決することにこそ人生の真の喜びがあると諭している。(中略)

 この訓話と解説に、感想は必要はないと思います。検索頂いたみなさんが、事をそれぞれの思い出受け止めて頂けるとありがたいです。
 今、中国のビジネス会、若者の間で、静かなブームになっている「徳川家康の人生と訓示」が、さいど、きびしい社会環境の中で、見直される時代が来ているように思います。

*参考資料:「名言の智恵 人生の智恵」(矢沢永一編著)



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Posted by ノグチ(noguchi) at 13:29│Comments(1)リーダーの名言
この記事へのコメント
結果的に、江戸幕府2百数十年の平和が確立された。
 
 前田家は潰せなかったが、あとは加藤家など総ての城主を改易した。偉いといえば偉い。

 Ichiro
Posted by Ichiro at 2009年04月02日 16:36
 
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