2009年11月12日

龍馬←海舟←小楠、維新の回天思想は、出会いが演出

龍馬←海舟←小楠、維新の回天思想は、出会いが演出


・横井小楠生誕200年記念「国際シンポジウム」
日時 2009年11月21日13時~(開場 12時)
会場 熊本市民会館大ホール
【内容】
オープニング 横井家当主 横井和子さんの挨拶
 朗読劇    横井小楠の思想をやさしく解説
 基調講演   猪飼隆明(大阪大学名誉教授)
        「小楠は世界をどのように見たか」
 シンポジウム
  コーディネーター 石津達也(『大義を世界に』著者、横井小楠研究者)
  パネリスト  パオロ・プディーヌ(イタリア、小楠の『国是三論』翻訳者)
         管 寧 (中国、小楠の『国是三論』翻訳者)
         米満弘之(熊本、熊本機能病院理事長)
         吉丸良治(熊本、熊本ルネッサンス県民運動本部長)
         星子邦子(熊本、消費生活コンサルタント)
 参加料  一般 1,000円(当日参加可) 学生 無料

 参加申し込み 横井小楠生誕200年記念事業実行委員会
   事務局 〒862-0913熊本市尾ノ上1丁目48-6 環境共生施設研究所内
        事務局長 野口修一 FAX 096-381-0384
             Email : aande@lime.ocn.ne.jp


~幕末の思想家・横井小楠の「大義」を今の政治の参考に~

 今秋の熊本は、横井小楠の顕彰事業が活発に行われている。私も小楠生誕二百年記念事業に関わり、改めて小楠の目指す「公共の政」の思想を勉強している。今の日本国憲法に、国民主権が有るが、ここ数年国民が望む政治を感じることが無かったように思う。

 バブル崩壊後、特に「失われた十年」と揶揄された平成不況をどおにか切り抜けたが、「構造改革」の錦の御旗に加え、党首自ら「自民党をぶっ潰す」と街頭で国民に訴え、潰れかけた自民党を延命させ、加えて労働市場という言葉を定着させ、労働を勤労奉仕の対価から、市場原理の取引に変えたように思う。「派遣切り」、「年越し派遣村」、こんな言葉が日常に語られる政治ではいけない。

 バブル時には、政治家自ら「不動産景気」の踊らされ、失われた十年の間に多くが国会を去った。また小泉チルドレンは、異様な小泉ブームに乗り議員なったが、今は影も形もない。まず小泉氏自身、息子に議員を譲り、答弁の機会も無くなった。小楠は、「大義を四海に布かんのみ、君子の道は身を修めるにあり」(大義を唱える者は、日常の言動と向上心が大事)と説いた。

 小楠の大義は、「互いを尊敬し合い、互いが豊かになる」。要するに小楠の目指す政治は、まず国民が豊かになり、国が豊かになる民間主導の「殖産振興」。国際関係では、外交を重視し、世界平和を目指す「世界の世話役」だった。

 今の政治家に望むことは、私利を捨て、公利を高める、 公(おおやけ)に尽くす志が必要と思う。


*横井小楠記念館「四時軒」
 http://www1.bbiq.jp/web416/yokoisijikenn.html
 http://www.manyou-kumamoto.jp/contents.cfm?type=A&id=64


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Posted by ノグチ(noguchi) at 22:28│Comments(0)リーダーの名言
 
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