2011年02月01日
本田宗一郎の「創造力」~同じ性格・能力の人間と組まない~
本田宗一郎の「創造力」~同じ性格・能力の人間と組まない~
今日は、父の介護相談の日で午前中家に居る時間がある分、資料や本を乱読していました。ニュースは、九州の霧島の新燃岳の噴火と、エジプトの混乱を毎回報じていました。どちらの長期になるような様相で、南九州の出来事ですし、日本の石油に命綱「中東」の出来事で、とても気なる出来事です。
・新燃岳の噴火、エジプトの混乱
都城市の友人は、新燃岳の火山灰が毎日降り、屋根掃除が大変だと電話がありました。
宮崎は、昨年の口蹄疫、今年の鳥インフルエンザと、災難続きです。国の対策を早く実施して欲しいと願います。
30年続くムバラク政権、独裁の様相が強いので、このままデモが拡大して、テロ行為に移る前に、なんらかの判断が必要と思います。「国民主権」をリーダーが忘れて、私利私欲に走るようでは、今回の混乱は治まらない。強権発動よりも、国民との対話が必要なように思います。
午後は、父を病院へ連れて行くので、仕事を休んでいたのですが、途中で買った日本経済新聞の特集「未来面」の一文に目が留った。ぜひ一読頂ければと思います。
(以下、転載)
世界一、創造力あふれる人材を育てる国、日本へ。
多様性を重視する社会を目指そう。
個性のぶつかり合いから、
成長の源泉となる創造力が生まれる。
ホンダが2012年に量産化を目指す小型ジェット機「ホンダジェット」にはこれまでの航空業界の常識を覆すデザインが施されています。最大の特徴は主翼の上にエンジンをのせるというものです。空気抵抗が大きくなり初歩的な「禁じ手」のひとつだと言われてきましたが、ホンダ開発陣は常識を疑って試行錯誤を繰り返すうちに主翼のある一点にエンジンをと通常よりも空気抵抗が小さくなることがわかったのです。
ホンダには創業者の本田宗一郎さんが培った独創を育む社風が受け継がれているのでしょう。同社には「ワイガヤ」という言葉があり、みんなでワイワイガヤガヤと議論する中で新しいものづくりのヒントが浮かんでくるのだそうです。
次々に新しい商品を作り出したアイデアマンの本田さんは「私の履歴書」の中でこんなことを語っています。
「自分と同じ性格の人間とは組まないという信念を持っていた。自分と同じなら二人は必要ない。自分一人でじゅうぶんだ。目的はひとつでも、そこへたどりつく方法としては人それぞれの個性、異なった持ち味をいかしていくのがいい。だから自分と同じ性格の者とではなくいろいろな性格、能力の人と一緒にやっていきたいという考えを一貫して持っている」。
昭和37年(1962年)のことです。この本田さんの言葉を今風に置く替えると、多様性を重視するということになるでしょう。日本社会はまだ「出る杭(くい)は打たれる」の風土が残ってはいないでしょうか。(中略)
本田さんは後継社長について「あえて日本人に限らず外国人であってもかまわないとさえ思っている」とまで言っています。日本社会の成長と源泉となる創造力。本田さんの約50年前の言葉は今も輝きを失っていません。
(以上、日経新聞「未来面」より)
>自分と同じ性格の人間とは組まない
>自分と同じ性格の者とではなくいろいろな性格、能力の人と一緒にやっていきたいという考えを一貫して持っている
技術の「新奇性」は、個性・能力のぶつかり合いから生まれる。
この新年の基が、「ワイガヤ」の習慣なのかもしれません。
日本教育は、これまで個性を抑えることを続けて来ました。
人間は、平等ではない。十人十色の能力がある。
これを根本に据えて、未来社会を切り拓く人材を日本から、世界へ排出して行きたいですね。そんな日本にできればと願っています。
*参考文献:日本経済新聞「未来面」より(2011年1月31日)
今日は、父の介護相談の日で午前中家に居る時間がある分、資料や本を乱読していました。ニュースは、九州の霧島の新燃岳の噴火と、エジプトの混乱を毎回報じていました。どちらの長期になるような様相で、南九州の出来事ですし、日本の石油に命綱「中東」の出来事で、とても気なる出来事です。
・新燃岳の噴火、エジプトの混乱
都城市の友人は、新燃岳の火山灰が毎日降り、屋根掃除が大変だと電話がありました。
宮崎は、昨年の口蹄疫、今年の鳥インフルエンザと、災難続きです。国の対策を早く実施して欲しいと願います。
30年続くムバラク政権、独裁の様相が強いので、このままデモが拡大して、テロ行為に移る前に、なんらかの判断が必要と思います。「国民主権」をリーダーが忘れて、私利私欲に走るようでは、今回の混乱は治まらない。強権発動よりも、国民との対話が必要なように思います。
午後は、父を病院へ連れて行くので、仕事を休んでいたのですが、途中で買った日本経済新聞の特集「未来面」の一文に目が留った。ぜひ一読頂ければと思います。
(以下、転載)
世界一、創造力あふれる人材を育てる国、日本へ。
多様性を重視する社会を目指そう。
個性のぶつかり合いから、
成長の源泉となる創造力が生まれる。
ホンダが2012年に量産化を目指す小型ジェット機「ホンダジェット」にはこれまでの航空業界の常識を覆すデザインが施されています。最大の特徴は主翼の上にエンジンをのせるというものです。空気抵抗が大きくなり初歩的な「禁じ手」のひとつだと言われてきましたが、ホンダ開発陣は常識を疑って試行錯誤を繰り返すうちに主翼のある一点にエンジンをと通常よりも空気抵抗が小さくなることがわかったのです。
ホンダには創業者の本田宗一郎さんが培った独創を育む社風が受け継がれているのでしょう。同社には「ワイガヤ」という言葉があり、みんなでワイワイガヤガヤと議論する中で新しいものづくりのヒントが浮かんでくるのだそうです。
次々に新しい商品を作り出したアイデアマンの本田さんは「私の履歴書」の中でこんなことを語っています。
「自分と同じ性格の人間とは組まないという信念を持っていた。自分と同じなら二人は必要ない。自分一人でじゅうぶんだ。目的はひとつでも、そこへたどりつく方法としては人それぞれの個性、異なった持ち味をいかしていくのがいい。だから自分と同じ性格の者とではなくいろいろな性格、能力の人と一緒にやっていきたいという考えを一貫して持っている」。
昭和37年(1962年)のことです。この本田さんの言葉を今風に置く替えると、多様性を重視するということになるでしょう。日本社会はまだ「出る杭(くい)は打たれる」の風土が残ってはいないでしょうか。(中略)
本田さんは後継社長について「あえて日本人に限らず外国人であってもかまわないとさえ思っている」とまで言っています。日本社会の成長と源泉となる創造力。本田さんの約50年前の言葉は今も輝きを失っていません。
(以上、日経新聞「未来面」より)
>自分と同じ性格の人間とは組まない
>自分と同じ性格の者とではなくいろいろな性格、能力の人と一緒にやっていきたいという考えを一貫して持っている
技術の「新奇性」は、個性・能力のぶつかり合いから生まれる。
この新年の基が、「ワイガヤ」の習慣なのかもしれません。
日本教育は、これまで個性を抑えることを続けて来ました。
人間は、平等ではない。十人十色の能力がある。
これを根本に据えて、未来社会を切り拓く人材を日本から、世界へ排出して行きたいですね。そんな日本にできればと願っています。
*参考文献:日本経済新聞「未来面」より(2011年1月31日)
「人間から生きがいを奪うほど残酷なことはない。人間に生きがいを与えるほど大きな愛はない」〜神谷美恵子〜
「人は誰もが、大河の一滴である」〜五木寛之著『死の教科書ー心が晴れる48のヒントー』〜
本来"リベラリズム"で大事なのが人間の心なのです。〜宇沢弘文著『人間の経済学』〜
<人の時のアセス>愚直に生きた夏目漱石、その思考は『老子』を参考にしていた。〜半藤一利〜
「イマダモッケイ(木鶏)ニオヨバズ」〜双葉山(昭和の大横綱)〜
>足跡の連なりが人生となる。「人生は、手ぶらで生きて、手ぶらで死ぬのがいい」〜升野俊明語録〜
「人は誰もが、大河の一滴である」〜五木寛之著『死の教科書ー心が晴れる48のヒントー』〜
本来"リベラリズム"で大事なのが人間の心なのです。〜宇沢弘文著『人間の経済学』〜
<人の時のアセス>愚直に生きた夏目漱石、その思考は『老子』を参考にしていた。〜半藤一利〜
「イマダモッケイ(木鶏)ニオヨバズ」〜双葉山(昭和の大横綱)〜
>足跡の連なりが人生となる。「人生は、手ぶらで生きて、手ぶらで死ぬのがいい」〜升野俊明語録〜
Posted by ノグチ(noguchi) at 07:00│Comments(0)
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