2011年02月05日

地方発、財政改革+人材育成と、市民参画

地方発、財政改革+人材育成と、市民参画

おはようございます。
昨晩は、久々に午前様の帰宅になりました。

 熊本おこしの集まり「平成時習館」の新年会で、色々な思いを聞く場であり、未来の熊本をどうするかの思いを聞いていたら、ついつい帰宅が遅くなりました。
 昨夏に起こった、平成の実学の勉強会を、江戸期にあった熊本藩の名門「時習館」にあやかって、熊本の重鎮である熊本機能病院の米満弘之理事長が塾長を座長にして、隔月で勉強会やっています。昨日は、膝つきあわせて酒を酌み交わす、夜なべ談義会を開催しました。予定をはるかに越える84名の参加でした。
 細川藩(熊本藩)は、55万石で発足しましたが、細川3代は土木、文化に投資し、元々風流人でしたから、その世界でも費用が嵩み、大変な借金を積み重ね、元禄後は困窮しました。宝暦期に当主になった細川重賢(しげかた)公が、行財政改革に心血を注ぎ、中でも学校「時習館」の創設に藩改革の人材育成を実行し、幕末期には多くの人材を出し、明治初期の明治憲法、第一高校(一高)の創設に大きな功績を残しました。
 平成の世は、国家の借金が1千兆円に迫る状況になりながら、国民は危機感がなく、学生運動も起こらない状況を憂い、米満塾長が檄を飛ばして、昨晩の新年会は始まりました。
今、何をするのか、
何をしなければいけないのか、
地方から、国を憂い、行動起こすこと、
熊本おこし、九州起こしを進め、国家の再生をやろうではないかと、昨夜集まった心の若さを持つ参加者に訴えられました。
 一人ではなにもできないけれど、仲間が集まれば、大きなうねりを作ることができる感覚を理解できたと思いました。

 今日は、大牟田に吉野公民館へ最後の勉強会の講師に行きます。
テーマは、「龍馬と政治」ですが、地域を憂い、市民が政治にどうかかわるか語る「茶話会」ですが、地方の高齢化対して、熟年世代が地域活性化のどう関わるか、真剣に考える時代になったと思います。
 幕末、備中松山藩の財政改革を成功させた、陽明学者の山田方谷は、自分の律して、目上の武士たちへ改革を協力させ、小さな藩ながら莫大な借財を返済し蓄財し、藩主を幕格の五大老に参画させました。時は、ペリー来航、大政奉還の中で、その存在は大きな影響を及ぼすことができましたのも、藩の財政改革を成功させて山田方谷のお陰と言えます。
 地方自治体で、財政赤字の無い市町村は無いと言えるほど、悪化しています。平成の合併の原因は、財政再建の隠ぺいに近い状況を、市民は忘れています。少子高齢化の状況は、さらに財政を圧迫しています。気付かせない国、危機感のない自治体職員、知ろうとしない市民、無関心の3要素が赤字自治体を解消できなくしています。
 第2の阿久根市、名古屋市の混乱を作らないように、地方の市民こそがオンブズマン的な注意を自治体運営に向けることが重要と思います。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 07:36│Comments(0)私の意見
 
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