2012年06月19日

「天下になくてはならぬ人になるか、・・」(河井継之助)

「天下になくてはならぬ人になるか、・・」(河井継之助)

おはようございます。台風が気になる一日になります。風の強い地域は、最善の準備を怠りなく願います。

幕末長岡藩は、財政赤字で苦しく破綻寸前だった。若く家老職に就いた河井継之助は、徹底した行財政改革と殖産振興を行った。

山田方谷に、陽明学、理財論を学んだ河井は、人びとを驚かせた。それまで慣例となっていた奉行への祝儀やわいろを一切受け取らなかったこと。また、汚職まみれの腐敗役人は容赦なく処罰した。

何か、現代日本の状況に、にているようにも思います。1000兆円の借金、官僚の天下り、族議員、等々、民社党政権は、これを打破するために、政権を取ったのではなかったか!

(河井継之助の訓示)
 天下になくてはならぬ人になるか、有ってはならぬ人となれ、沈香もたけ屁もこけ。
 牛羊となって人の血や肉に化けてしまうか、さい狼となって人間の血や肉をくらいつくすかどちらかとなれ。

(意味)
 世の中に必要な人になるのでなければ、いっそ害のある人になるぐらいの気持ちで、あるいは人の血肉になるか、人を自分の血肉にするほどの意気込みで事をなせ。

(語釈)
沈香:ジンチョウゲ科の植物から取る香木。「沈香も焚かず屁もひらず」は、「いいことも悪いこともせず平々凡々な生き方」を指す。

(河井継之助の長岡藩改革)
財政改革は、手ぬるいものではなかった。融通の利かなさに嫌われる人からはとことん嫌われた。

 中途半端な毒にも薬にもならない人間を増やしたところで、混乱のこの時代を乗り切ることはできない。失敗や非常識を恐れず、一か八か行動せよ、いうことだろうか。

昨日、民主党の小さな反乱ではないが、野田内閣の大飯原発稼働許可に反発して、平智之衆議院議員が、民主党を離党した。平氏は 「修正不能までに国土を汚染した原子力災害への恐れと反省を欠く」と批判している。志士の志しを持つ議員かは不明ですが、気骨のある人と思える。

政治は、妥協の産物と言われるが、内政、外圧、もろもろの状況から、各代議士が考え行動し、後世の国民が困らないような社会へ進むようにと願います。

山田方谷、河井継之助が、現代に生きていたら、何を語るだろうか?
21日まで、国会の動向が気になるところです。

※参考資料:笠谷和比古著『武士道、サムライ精神の言葉』


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Posted by ノグチ(noguchi) at 22:35│Comments(0)リーダーの名言
 
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