2013年01月22日

〈部活動〉エリートを目指さず、スポーツを楽しむ~熊本の動き~

〈部活動〉エリートを目指さず、スポーツを楽しむものに~熊本の動き~

大阪市立高校の体罰事件から、学校の部活動が問われている。これは、大阪だけでなく、全国共通するものになっている。

私の関わる少年サッカーの活動が、ここ数日地元紙でとりあげられ、Jリーグ発足以来、少年サッカーの活動が大きく変わり、熊本はキッズサッカー(5~9歳)の指導が、日本で最も早く取り組んだこともあり、中には当初の楽しむサッカーを忘れて、保護者が勝利至上主義になり、独自のクラブをつくり、小学校低学年から、勝つために毎日練習をするようになった。

保護者の中には、熊本市内のクラブチームで、強いクラブへ移動してまで、勝つことに拘る親もいる。その性もあり、熊本市内の小学校の部活動が低迷してきた。

それを危惧した小学校の教師仲間が、全県的な大会でなく、小学校の部活動だけが参加する、サッカーの楽しさを学ばせる「チャレンジサッカー交流会」を8年前10校で始めて、8回目の本年度は61校、2900人が参加するマンモス大会に成長した。もちろん、保護者も大会の主旨を支持しているから、大会に成長している。

一昨日、私の指導したキッズサッカー出身の高校3年生が、鹿島アントラーズに入団が決まった。このような選手は、稀なケースで、子どもたちの目指すものはプロかも知れないが、学校の「知徳体」の成長を促す目的を忘れた保護者たちの思いから、小さい身体を酷使して、潰れて行くケースも多くなっていることも現実です。

フランスの中学校のサッカーエリートチームは、練習は週休二日とも聞きます。地元中学校の部活は、ほとんど休みなく練習と試合が繰り返され、生徒も指導教師も疲れが目立っている気もします。

本来の部活動を楽しむこと、スポーツの楽しさを学ぶ場に、少年たちの部活を立ち戻らせることが必要な気がしています。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 06:22│Comments(0)私の意見
 
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