2013年06月09日

〈講演会〉日本三大公害「足尾、水俣、福島」から見えてくるもの

〈講演会〉日本三大公害「足尾、水俣、福島」から見えてくるもの

田中正造没後100年記念講演会「田中正造と現在 足尾銅山鉱毒事件・チッソ水俣病事件・福島原発爆発事件から見えてくるもの」
講師:小松裕氏(熊本大学文学部教授)

昨日、熊本大学文学部部長に就任された小松裕教授を祝う集いに参加した。集まったのは、小松教授が会長を努める熊本郷土史研究会、熊本女性史研究会、そして私も参加する田中正造研究会の有志たちです。

熊本郷土史研究会は、1960年から活動する市民郷土史家の集まり、5年毎に熊本歴史を調査してまとめた本も出版し続ける半世紀続く研究会です。その5代目会長を努める小松教授は、東北出身で早稲田大学で学び、熊本大学に縁あって来られ、私は田中正造研究会のご縁で13年ほど前からお付き合いをさせていただいています。

ー足尾銅山鉱毒事件ー
さて、田中正造は、明治の政治家だが、国会議員として、足尾銅山鉱毒事件の解決に尽力するが、政府の進める殖産振興の後押しを受け、古河市兵衛の鉱山事業を野放し状態で開発させた。

とうとう田中正造は、死を覚悟して天皇直訴を試みるが失敗に終わった。だが、このことが世に知られ、様々な事件解決の応援者が出てくる。その中に、熊本出身の女性社会活動家の矢嶋梶子が率いる活動グループも現地に入り、運動したことを知った。


前置きが長くなりましたが、小松教授は足尾銅山鉱毒事件、チッソ水俣病事件の検証の経験から、一昨年起こった福島第一原発爆発事件を社会学的な視点も加え、福島原発爆発事件についての本も出されました。

日本の明治の公害事件の研究者として、昭和の公害事件のチッソ水俣病事件の現在の患者の救済に対する国・県の対応(救済、裁判、等)、更に福島原発爆発後の東京電力、政府の対応について、研究者として解説されます。

東北・関東から熊本に避難されている方々の苦労を考えると、東電や国の対応が満足にないことは、明白と思います。

政管癒着が引き起こした明治、昭和、平成の公害事件を考える機会になると思います。関心のある方は、是非とも講演を聞いてほしいと思います。沢山の方々に、聞いてほしいです。当日参加大歓迎です。会場に足をお運びください。待っています。

        記
日時  2013年6月22日14時~
講師  小松裕氏(熊本大学文学部教授)
テーマ 「田中正造と現在 足尾銅山鉱毒事件・チッソ水俣病事件・福島原発爆発事件から見えてくるもの」
会場  ウェルパルくまもと(熊本市中央区大江)
参加費 500円(資料代、等)

主催 田中正造研究会
事務局(山野さん)0968626065

ネットでの問い合わせ、参加申し込みは、私(野口)までお願いいたします。noguchi-shuichi@i.softbank.jpまで。



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Posted by ノグチ(noguchi) at 10:46│Comments(0)東日本大震災
 
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