2013年06月18日

真の豊かさとは何か?、世界の話題にならない国とは。

真の豊かさとは何か?、世界の話題にならない国とは。

おはようございます。今朝は、梅雨の空になった熊本です。朝ウォーキングはお休みです。

今朝の朝刊に「20年五輪東京急浮上」との見出しに、そうだろうなと思いました。イスタンブールの騒乱が、毎日テレビで流れる中、「あんな状態の中で、オリンピックをやるのか?」と、誰しもが思う。

もう一つが、ブラジルのサッカーワールドカップのプレ大会で、市民の抗議がニュースで流れている。世界一のサッカーの人材を誇るブラジルは、悲願のワールドカップ開催だが、貧富の格差が広がっているブラジル事情が見え隠れする。

政治は、トップの考えで大きく変わると思う。人物の賛否は別として、好きな考え方に、シンガポールの元指導者リー・クワンユー氏は、「世界の話題ならないような国にしよう」と語った。現在のシンガポールは、アジアでトップクラスの豊かな国になった。

豊かさとは何か?

一昨日のNHK特番で、中国の地方での農民一揆とも言える抗議が頻発していることが知らされた。その抗議行動の仲裁を請け負う民間リーダーは、中国発展の状況を、強権や貧富の格差を「地に染まったGDP」と表現していた。

オリンビックを開いた中国だが、国内には矛盾を抱えながら発展を続ける。オリンビック招致を目指すトルコ、来夏にサッカーのワールドカップ開催のブラジルも、途上国が抱える問題を先送りしても世界イベントを開催しようとする。この背景には、企業の思惑があるのだろう。

世界最大のヨットレース「アメリカスカップ」は、常にアメリカのヨットチームが優勝していた。ある時、オーストラリアの企業チームが優勝し、開催地がオーストラリアに一度移った。番組を見ながら、オーストラリアの新興企業の宣伝活動に見えてならなかった。

※参考:アメリカスカップ(America's Cup)は、1851年より現在まで続く国際ヨットレース。また、その優勝杯の名。 (中略)

アメリカスカップは海上レースだが、オリンピック、サッカーワールドカップは、陸上のスポーツで巨大施設が必要となる。これには、莫大な投資が必要で、世界イベントと言いながら、企業の論理で動いているようにも思う。

歴史を振り返ると、新興国の発展の象徴に、オリンピック開催が行われて来た。混乱するトルコやブラジルの国内事情に注目して行きたい。

政治は、弱者に目を向けていなければ、トルコの混乱の状況を生み出す。地域のまちづくりも、社会福祉を忘れてはならない。
 一人ひとりが、それぞれの生活で、豊かさを感じることのできる社会を目指すことが、リー・クワンユー氏の唱えた「世界の話題にならないような国」に近づくのかも知れません。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 07:00│Comments(0)私の意見
 
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