2014年03月30日

「忙中に閑あり」、心のゆとりこそ問題打開の源かもしれません。

「忙中に閑あり」、心のゆとりこそ問題打開の源かもしれません。

約4ヶ月続いた後援会活動と1週間の選挙運動、アッという間に今日が来たように感じる。毎日、一日中やっているわけではないが、頭の中には常にあり、もろもろの会議や活動に、誠心誠意、誠実に活動を続けてきた。

一つの目的に向かって、あらゆる方が集まり、話し合いをしながら、協力しながら、続けて来た。意見の相違はもちろんだが、感情のずれや、思い違い、いろいろ起こります。しかし、大きな目標があるから、目先の問題に振り回れず、どうにか解決して続けて来られた。これは、中心に居るリーダーたちの配慮にあると思う。

勝海舟が語った言葉だそうだが、次々に目の前に起こる問題、揉め事を、解決するには、気持ちの問題をどう解決するか、先人たちも苦労していたのだろうと思う。ちょっと、勝海舟の考えの一端を紹介します。

〜勝海舟の言葉〜
「困苦艱難に際会すると、困って苦しんでだれでもここが大切な関門と思って一所懸命になるけれど、これが一番の毒だ。世間に始終ありがちの困難が、いちいち頭脳にこたえるようでは、とても大事業はできない。そんな時は、平気ですましこむだけの余裕がなくてはいけない。そう一所懸命になっては、とても根気が続かん。世路の嫌悪感来たって坦々たる大道のごとくなる、練磨と余裕とが肝要だ」
(以上、童門冬二著『勝海舟の人生訓』より)

>一所懸命になっては、とても根気が続かん

根は詰めるが、心にはゆとりを持たないと、行き詰まる。狭き視野で物事を考えると、大事を成す前に、小さな揉め事で行き詰まり、事業が頓挫する。

時には、問題の現場(身体が離せないなら気持ちだけでも)から離れる。こんな時に、師友が察し声をかけてくれると、フッと目先の問題が消えることもある。「忙中に閑あり」、心のゆとりこそ問題打開の源かもしれません。根を詰める、思い詰め過ぎないことが大事ですが、立ち止まることも必要です。

超多忙な時こそ、半日休んで温泉にでも行き、カラオケで発散すれば、ハッと打開策が思いついたりする。勝海舟も大きな仕事をしている時は、問題解決に翻弄され、逃げ出したくなることもあったのだと思う。たまには、先人たちの人生訓に目を通すことも肝要と思います。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 18:29│Comments(0)リーダーの名言
 
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