2008年07月20日

(三人寄れば我が師あり)高校PTA新聞作りからの気付き

(三人寄れば我が師あり)高校PTA新聞作りからの気付き

 私の関わる身の回りの活動で、昨夜は娘の通う高校のPTA新聞の夏号完成の反省会があった。今年、広報委員2年目ですが、メンバーが入れ替わり雰囲気ガラッと変わった。
 昨年のリーダーは、例年通りにして行く方で、2年間委員長をされた。熊本の新聞社の新聞コンクールに出す事が目的のような新聞作りでしたが、今年は小中学校でPTA会長や、女性部代表等の役員経験者も多く、「子供が見る、親が見たい」新聞を作ろうと、張り切っていて、短い3回の会議で一気に作り上げました。

 A3見開き4ページ、1面は、校長VS会長対談、創立記念日講演会等の文字を中心の掲載、4面は今年にPTA役員紹介、九州高校PTA大会参加の報告、人権問題のコラムと、こちらも文字の多い紙面でした。

 昨年までは、2面は、体育祭、県高校総体の報告、3面はテーマを決めた特集でした。ところが今回のメンバーは、前年踏襲など気にせず、2面体育祭写真24枚、3面県高校総体、総合文化祭に参加した全ての部を写真で紹介する紙面で、データが大きすぎてメールで送れないくらい、すごいものになりました。出来上がりに、みんさん満足、反省会をしようと言うことになりました。

 昨年の委員長は男性、職業は教師。今年は女性で、主婦ですがPTA会長経験者で、広報委員も小中でやっていたそうです。変革を起こすのは、やはり女性かなと思いました。前例にとらわれず、今の人が求めるものを提供することが、PTA新聞の意味があると、反省会の中で色々出ていました。
 
 話す中で、高校PTA組織や学校とのかかわりに、色々な疑問点が上がりました。高校PTA会費が小中に比べてはるかに高い事、PTA会費で職員を雇っていること、地方の高校でも冷房が当たり前になっていますが、冷暖房の生徒利用費が中身がわからない、・・・。
 高校PTAの役割は、中学校までような保護者が学校に関わりより、運営や予算の内容説明責任があると思いました。色々教えられた、新聞完成の反省会でした。 


佐藤一斎の言志四録に、次の一説がありました。

・我が友、我が師

徒(いたず)らに我を誉むる者は喜ぶに足らず。
徒らに我を毀(そし)る者も怒るに足らず。
誉めて当る者は、我が友なり。宜しく努めて以て其の実を求むべし。
毀りて当る者は、我が師なり。宜しく敬して以て其の訓(おしえ)に従うべし。

(解 釈)
 やたらと自分を誉める者がいても、喜ぶほどのことではない。やたらと自分をけなす者がいても、怒るほどのことではない。
 誉められて、それが的を射ているならば、その人は自分の友である。一生懸命努めて、誉められたことに応えるように実を挙げなくてはいけない。
 けなされて、それが的を射ているようならば、その人は自分の師である。慎んでその人の教えに従うべきである。


 様々な場面で、色々な人と出会い、語り、交流が生まれます。ただやみくもに、日々を過ごすのではなく、人の言葉に真剣に耳を傾け、自分のこととして考える事が大事だなと思います。たかがPTA新聞づくり、なおざりに出来ない、親たちの真剣さを感じられた昨夜の反省会でした。
 
*参考資料:渡邊五郎三郎編「佐藤一斎 一日一言」~『言志四録』を読む~


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Posted by ノグチ(noguchi) at 10:18│Comments(0)私の意見
 
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